生活整体のからだコラム
肩こり、腰痛などの症状から、身体のゆがみや姿勢、自律神経等に関する「ためになる」情報が満載!
生活整体のからだコラムのページです☆
2024.11.21 「やわらかさ」より「使い方」その2
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、前回のタイトルで書き足りないことがあったので、補足です。
前回は、一般的には、身体が柔らかいほうが良いということになっているが、柔らかくても不調がある方は多いので、柔軟性よりは使い方を見直した方が効率が良いのでは、という話でした。
まず、柔軟性と不調の関係性について。
例えば、もともと身体が硬い体質の場合、前回もお伝えした通り、日常生活動作に支障がなければ問題ありません。それが年齢とともに硬くなって、動作に支障が出てきたら、これは改善したほうが良いです。
もともと硬い人でも、その状態を80~90代まで維持できていたら、とても良いですよね。
逆に、もともと柔らかい方でも、身体が固くなる変化が急だったり、変化が大きかったりしたら注意が必要でしょう。
前回は、身体の不調を予防するポイントとして、身体の使い方を日常生活動作から見直すことをポイントとして挙げさせていただきました。
日常動作は、ほとんどの方が無意識に行っていると思います。ちなみに、私は仕事にもつながるので、気をつけ過ぎなほど気をつけています。はじめは、施術時に身体を傷めない使い方を研究していたのですが、日常動作も同じ考えで行ってみたら単純に楽しかったので続けています。おかげで身体を痛めることがほとんど無くなりました。
姿勢も含めて、イスに座る、立つ、歩く、走る、伸びをする、荷物を持つ、洗濯物を干す、お風呂を洗うetc… それぞれ今より少しだけ使い方を見直すだけでも違いが出てくると思います。
また、運動習慣まではいかなくても、毎日2~3分でも何かしら体操のようなものをするのも、身体の状態をチェックすることになるのでオススメです。
それこそ、簡単なストレッチでもいいですし、ラジオ体操なども良いですね。注意点としては、同じような動きばかりにならないようにすることと、リラックスして行うことです。
運動習慣がある方は、自分のコンディションを把握するという意味ではプラスな点が多いと思います。
ただ、運動で痛めてしまう場合もあるので、やはり使い方が大事ですね。また、運動量や負荷が大きい場合は、ケアも必要だと思います。
ということで!
生活整体では、お体の不調はもちろん、日常生活動作やスポーツにおける身体の使い方のアドバイスもしています。
気になる方は、ぜひご相談ください。
それではまた!
2024.10.19 「やわらかさ」より「使い方」
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、身体の柔らかさと使い方についてお伝えします。柔軟性と連動性ですね。
どういうことかと言うと、一般的には、身体はやわらかい方が健康なのではないかという雰囲気がありますよね。実際、コリや痛みが出るのは身体が硬いせいだと感じている方が多いのではないでしょうか。
しかし、これには簡単には言えない要素があります。
というのも、身体が柔らかくても、不調がある方は多くいらっしゃるからです。
身体が柔らかくても、硬くても、平均的でも、使い方が悪ければ不調は起こります。
逆に、柔らかくても硬くても平均的でも、使い方が良ければ不調はかなり防げます。ということから、当院では、まず使い方を良くするような施術やアドバイスを行います。
その上で、硬くなっていることが原因の場合はストレッチも行います。また、柔らかすぎて使い方が悪い場合は、それに合わせて施術や説明を行います。
はじめに戻りますが、身体が柔らかい方が健康的とは簡単には言えません。競技によっては、平均より硬い方がケガは少ないというデータもあります。個人的には、日常生活動作に支障がなければ問題ないと思っています。
開脚がベターっとついても、日常生活では必要ありません。もちろん、何かの競技などで、柔軟性が必要な場合は別です。また、身体が柔らかくなりたい!という方も問題ありませんので、ぜひストレッチを続けてください。施術でも、リクエストがあればストレッチ中心のメニューも行っています。
大切なのは使い方です。身体を柔らかくしたり、筋力を上げたりするのには時間がかかりますが、使い方はすぐにでも改善できることが多くあります。
日常生活動作は運動です。
朝起きて、顔を洗う、着替える、靴を履く、掃除する、などの動作をスポーツだと思って見直してみてください。例えばボールを取るとき、高さを調整するためには足を使いますね。足首、膝、股関節を使って体幹と連動させます。腰だけかがめるようなことはスポーツではしませんよね。
顔を洗うときも、まず足を曲げて高さの調節をするだけで、腰だけでなく身体全体を使うことができます。
ということで!
お身体の不調が気になる方、自分の状態を知りたい方、改善したい方は、ぜひ、生活整体にご相談ください。
それではまた!
2024.9.18 うつぶせスマホ
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、日常生活でやってはいけない姿勢シリーズ、といったところで一つお伝えします。
タイトルにもありますが、うつぶせでスマホを見たり本を読んだりするのは、短時間でも習慣化されていたらおすすめできません。大人になったら禁止、というくらいNGです。
なぜかというと、まず、代表的なパターンとして、うつぶせで何かを見る場合、肘をつく方が多いと思います。やってみるとわかると思いますが、うつぶせで肘をついて下のものを見ると、背中が凹みます。その状態で、下を見るのは「最悪!」という感じです。
背中はもともとなだらかに丸く、膨らんでいる場所です。さらに、首はもともと反っている場所なので、背中がなだらかに丸くないと、首の反りが保てなくなります。
背骨は、腰から順番に、反り、丸、反りという順番で湾曲しているのが理想なので、それが乱れてしまうクセがついてしまう、ということです。
この背中が凹んでしまっている姿勢の方は、現代では意外と多くいらっしゃいまして、当院でもよくみられます。いつも原因を調べるために質問をいくつかするのですが、この姿勢が原因ではないかと思われる方は、ぼちぼちいらっしゃいます。
また、胸の下に枕を入れている、というパターンがあるのですが、これも枕を入れないよりは良い、というくらいで、やはりおすすめはできません。
うつぶせで眠るのも、首が左右どちらかに捻じれますし、手の置き場も背中が緊張してしまう位置になってしまうことが多いので、抱き枕などを使って、ななめ下くらいがおすすめです。
ただ、腰痛体操で、うつぶせ姿勢のものがあるのですが、そういうものはOKです。あくまで、うつぶせで何かを見たりする姿勢が習慣化されていることが良くない、ということを覚えておいてください。
背中が凹んだ姿勢がクセづいてしまうと、首から肩、背中にかけての辛さが取れにくい、首につまり感がある、頭痛が起きやすい、など、様々な不調の原因となってしまう可能性がありますので、気をつけましょう。
ということで、
普段うつぶせスマホなどをしている方で、肩こり首こりや背中の痛みがある方、首のつまり感や頭痛がある方、姿勢が気になる方などは、ぜひ一度、生活整体にご相談ください。
それではまた!
2024.9.3 胸を張らずに腰を張る!
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、良い姿勢をあらわす「胸を張る」という言葉を、「腰を張る」に変えたほうが良い!というお話です。
このブログでは、腰はもともと反っている、ということを繰り返しお伝えしていますが、まだまだ周知されていないのが現状です。
また、日本人は骨盤が後傾している方が多く、骨盤が後傾していると腰の反りは少なくなる傾向にあります。(そうでない場合もあります)
背骨で、反っている場所というのは体を起こしている所なので、腰の反りが十分に無いと、胸を張ることで補わなければ良い姿勢になりにくいです。
胸を張る動きは、背中の筋肉を縮めないとできません。すると、本来なだらかに膨らんでいるはずの背中が凹んでしまう(反ってしまう)ことになります。
日本では、姿勢が悪い=ねこ背、というイメージが定着していますが、姿勢が悪く見える人の多くは、骨盤の後傾と腰の反りの消失が原因です。(背中が丸くなっているケースは、高齢者に多いです)
腰がきれいに反っていれば、勝手に胸は張れる位置になります。
つまり、「胸を張らずに腰を張ろう!」ということになるわけです。
もちろん、日本人でも腰が反りすぎている方もいますが、割合として少ないということです。オリンピックなどを見ていると、海外の選手は、おしりの筋肉が発達していて、腰がきれいに反っている人が多いですよね。(間違った反り腰情報には気をつけましょう!)
ただ、腰を張る、と言っても、力を入れて張ってしまうと、失敗してしまうことが多いです。良い姿勢は、力を入れずに作れるようになるのが理想です。
ポイントは、骨盤や腰の位置を覚えることです。位置を覚えて力を入れずにその位置に乗せるだけ、という感じです。
特に、骨盤が後傾している方は、腰の上の方(胃の裏あたりです)が丸くなっている事が多いので、骨盤の中間位を覚えて胃の裏あたりを軽く反らせると、それだけでも良い姿勢になれることが多いのですが、文章だけでは難しいですかね…
ということで!
自分の姿勢の状態や、良い姿勢を保つコツを知りたい方は、ぜひ、一度生活整体にいらしてみてください。
それではまた!
2024.8.20 ラジオ体操がオススメです!
こんにちは、生活整体の加藤です。
8月も半ばを過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いていますね!
さて、子供の頃、夏休みにラジオ体操に通っていた方もいらっしゃると思いますが、このラジオ体操、健康体操としてとってもオススメです!
多くの人が知っているので、説明がしやすいということもありますが、当院でも、普段運動をしていない方などにすすめさせていただいております。
しかし、やり方によっては良くないこともあるので、今回は、注意点と、オススメのやり方をそれぞれお伝えしようと思います。
まず、注意点は、力を入れすぎないということです。
時々、特に肩を回す動きなどで、力いっぱい行っている方がいらっしゃいますが、力を入れすぎると、肩が上がってしまいます。同時に、首も前に出てしまいがちになってしまいます。
ですので、なるべくリラックスして、特に肩が上がらないように行いましょう。
また、腰を反らしたり、体を横に曲げたりするときに、力んでしまうと、一箇所だけ集中して曲げてしまうことが多いです。特に、腰に手を置く時に、ちょうどテコの支点のように使ってしまっている場合があります。
コツとしては、腰に手は置いても、そこを集中して曲げるのではなく、なるべく全体的にしなやかに、また、「曲げる」というよりは「伸ばす」というイメージで行うことがオススメです。
もう一つ、ラジオ体操は、曲に合わせて行うと、意外とペースが速いので、倍の遅さで行うこともオススメです。例えば、左右2回ずつやるところを1回ずつゆったりと行う、という具合です。
まとめると、
・ 力を入れすぎずに
・ しなやかに
・ ゆったりと
・ リラックスして行う
という感じです。
あともう一つ!ジャンプする動きが一つありますが、そこはその場でのランニングに変えることもオススメです。両足ジャンプよりも軽やかにできると思いますので、ぜひ、試してみてください。
それから、ラジオ体操は、毎回全部行わなくてもよいと思います。毎日少しでも体を動かすことが大切なので、自分のペースで、やれる範囲で行ってみてください!
ということで、
文章では分かりづらいので、直接聞いてみたい、という方は、ぜひ、一度生活整体にいらしてみて下さい!
それではまた!
2024.7.17 「ラク」を探す!
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、前回の補足で、「ラク」を探す、ということについてお伝えします。
「ラク」な状態を把握することは、施術においても、セルフケアでも、また、慢性、急性どちらの場合でも、身体の状態を良くするためにとても重要なポイントです。
まず、施術について。当院では、施術を始める際に、はじめにどの姿勢がラクなのかを調べます。
例えば、うつ伏せで痛みや違和感があれば、横向き、仰向けなどで、それぞれクッションや枕を使って位置の調整を行い、最もラクな位置を確認してから施術を始めます。
その状態で、負担がかかっている部分をほぐし、改めて初めに痛みがあった姿勢にしてみると、今度はラクになっている、という手順で施術をすすめていきます。
セルフケアでも同じで、例えば痛いほどの肩こりがあるとして、家で横になって短時間でも休む時に、横向きや仰向けで、枕の高さや手の置き場所、膝を立てる、曲げるなど、色々と探ってみて少しでもラクな位置を探す、という具合です。
また、例えば急な腰痛のとき、家に骨盤ベルトがあったとして、ベルトをしたほうがラクならする、ラクじゃなければしない、という感じです。
ベルトの場合、しめる場所や強さによっても違いがあるので、しめ方を色々と試してみて、よりラクな方法を探します。例えば眠るときも、ベルトをしていたほうがラクならする、途中で違和感が出てきたら外してみる、また辛くなってきたら再度つけてみる、などです。
前回お伝えした通り、痛みの確認はNGです。
劇的にラク、という状態は難しいと思いますが、AとBを比較して、よりラクな方を選ぶことが大事です。
温めるか冷やすかも、「ラク」が基準で構いません。炎症が強い場合、温めると痛みが増すことがありますが、例えば、まず温めてみて痛くなるようならやめる、くらいのタイミングでも大きな問題になることはめったにないので大丈夫です。
お風呂も同じく、ラクならOKです。
慢性の場合も同じで、いつも辛い、痛いという場合、あらためてどうするとラクなのかを探ることで、改善の一歩になることも多いです。
このような感じで、みなさんもぜひ「ラクを探す」を試してみてください!
そして、からだのケアは生活整体へ、お気軽にご相談ください。
それではまた!
2024.6.28 セルフケアを失敗しないためのポイントについて
こんにちは、生活整体の加藤です。
皆さんは、例えば、肩こりなどで身体がつらい場合、どのようなセルフケアを行っているでしょうか?
動かす、伸ばす、自分でほぐす、道具を使ってほぐす、休む、など、様々な方法があると思います。
最近は、特に動画などで、本当にたくさんの「これだけで効く!」といった情報を見ることができますが、あまりにも多いため、自分に合ったものを探すのは難しいかもしれません。
ということで今回は、セルフケアを失敗しないために、最低限押さえておきたいポイントをお伝えします。
※各種トレーニングは含まないこととします。
さっそくですが、こんな感じです↓
・つらさが、ラクになる・気持ちが良い・落ち着く → ◯
・つらいところを、確認する・頻繁に強く刺激する → △or☓
かなり大雑把ですが、これらを押さえれば、間違いはかなり減らせます。
痛みや不快感があると、ついグイグイ押したり強く伸ばしたり、刺激したくなってしまう方も多いと思います。しかし、それで実際に「ラクになった~」と感じることはどのくらいあるでしょうか?
特に、慢性的につらい場所は、神経が過敏になっている場合もあります。頻繁に刺激することで、長期的な悪循環に陥ってしまうことも多いのです。
また、つらさを感じる場所は、筋肉が緊張していることが多く、確認したり、刺激したりする動きは、患部周辺の筋肉をさらに緊張(収縮)させることになり、さらに、その動かし方もクセになってしまうことがあります。
もちろん、「この方法でいつもラクになる」という方法がある方はそれで問題ありません。大切なのは、ちゃんとラクになっているかを確認することです。
身体がつらい時は、つい、つらいテンションのままで患部を刺激してしまいがちです。一旦深呼吸などをして、落ち着いてから伸ばす、などの方法で、感覚や結果を検証してみることもオススメします。
以上のポイントをふまえて、普段行っているセルフケアを確認してみて下さい。新たな発見があるかもしれません!
ということで!
生活整体では、お身体の状態に合わせたセルフケア法を全員にお伝えしています。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください!
次回は、「ラク」ということについて、もう少し解説していきます。
それではまた!
2024.5.28 どんなに良い姿勢でも、長時間だと疲れます
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、仕事中の姿勢についてお話します。
特に、デスクワークでの姿勢についてです。
デスクワークの時はどういう姿勢が良いか?という質問をよくされるのですが、実は、「これ」というものがありません。というのも、タイトルにも書いた通り、どんなに良い姿勢でも長時間同じ姿勢をしていると疲れるからです。
「デスクワークでは、背もたれを使わないようにして体感を鍛えましょう!」というような記事を見ることもありますが、一日中ではオーバーワークな気がします。
バランスボールも同様です。「オフィスのイスをすべてバランスボールにしました」は、ちょっとやり過ぎかもしれません。
勝手に良い姿勢になれる、というような座面に角度のついたイスなどもそうですが、繰り返しになりますが、背もたれなしで8時間は疲れます。
当院ではデスクワークでの座り方についてアドバイスする時は、「背もたれをうまく使うこと」と、「長時間同姿勢を避けて、こまめに姿勢を変えること」の2点をおすすめしています。
背もたれの使い方の基本形は、イスに深く座って背もたれを使う形です。完全に寄りかかるというよりは、寄り添っている、近くでサポートされている、という感じが理想です。
深く座って、しっくりくるなら良いのですが、合わない場合もあると思います。
そんな時は、背もたれ側にクッションを入れることをおすすめします。
このパターンのイメージは、背もたれを体に近づける、という感じなので、薄いものではなく、ホテルのマクラくらい分厚いものを試してみて下さい。形は長方形かポールのようなものでもOKです。また、腰をしっかり反らせるような形より、平らな方がラクな場合が多いです。
その他のパターンは、短時間であれば大体のものはOKです
背もたれにガッツリよりかかる時間があってもいいですし、もちろん、「背もたれを使わないで体感を鍛える!」ような時間もありです。イスの上に正座、あぐらなどなど、パターンは多いほうが良いです。
ということで!
文章だけではわかりにくいこともあると思いますので、詳しく知りたい、という方は、ぜひ、一度生活整体にいらしてみてください!
それではまた!
2024.3.31 肩甲骨を寄せても、巻き肩はなおらない!?
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、前回に引き続き、肩甲骨を寄せる体操について。
この体操は、巻き肩の改善にもすすめられていることが多いのですが、実は、あまり効果がありませんし、やり過ぎると悪いこともあります。
この体操は、肘を体の後ろに引くので、肩は前方に回旋してしまいます。肩が上から下に巻かれてしまうので、どちらかというと巻き肩の方向にもっていかれますね。
胸も、開いている感じにはなりますが、やはり、腕も肩甲骨も前方に倒れる動きなので、完全には開きません。
手を後ろで組んで伸ばす動きも同じです。前回もお伝えしましたが、首は前に出て、背中は凹んでしまいます。
巻き肩をなおすには、もっときれいに胸の筋肉を伸ばしたいですね。
胸の筋肉をきれいに伸ばすには、腕を前から上げてから真上に伸ばし、伸ばしたまま真上よりやや後ろにもっていく動きが効果的です。また、片方ずつ行うことも重要です。
その時、顔の向きは、上げている手の方を軽く見るようにします。反対を向いてしまうと、少し窮屈な動きになってしまいます。
巻き肩改善の体操では、壁に手をかけて胸を片方ずつ伸ばすものもよく紹介されています。これもオススメなのですが、注意点は、手はできるだけ高い位置で、顔はやはり手の方へ向くことです。
これは、首と肩の連動性が関係していて、腕を前から上げるときに、首は腕を上げている方に振り向くと上げやすく、反対に振り向くと詰まった感じになり、上げにくい感じがすると思います。(試してみてください。)
ただ、上げにくい感じのほうが、頑張っている感は出るので、「なんか伸ばしてる~!」という満足感が出てしまいがちなのですが、満足感だけで、効率は悪いです。
ということで!
生活整体では、効率よく、きれいに胸の筋肉を伸ばして、巻き肩の改善にオススメの体操を、細かくお教えしていますので、気になる方はぜひ一度いらしてみてください。
肩甲骨を寄せる体操は、よくすすめられていますが、首が前に出てしまい、巻き肩の改善にもあまり効果がありませんので、この方向にばかり伸ばしている、という方は注意しましょう。ストレッチや体操は、同じ方向ばかりではなく、いろいろな方向にソフトに行うのが良いと思います。
それではまた!
2024.3.15 肩甲骨を寄せてばかりいると、首が前に出る
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、タイトルそのままのお話です。
肩甲骨を後ろに寄せる体操は、ねこ背や肩こり改善の体操としてよく紹介されていて、中には、とにかくたくさんやってください!と言っている方もいるのですが、当院ではほとんどオススメしていません。
なぜなら、肩甲骨を寄せる体操ばかりしていると、背中が凹んで首は前に出てしまうからです。
実際にやってみるとわかりますが、この動きでは肘が肩より後ろに引かれ、肩は前方に回旋してしまいます。肩甲骨も同じように前方へ傾き、首は前方へ押し出されてしまいます。
胸も開いている感じにはなりますが、きれいに開いているわけではありません。
また、背中はもともと膨らんでいる場所なのですが、肩甲骨を寄せる体操ばかりしていると、背中の筋肉が緊張しやすくなり、背中が凹んでしまう原因にもなります。
この体操を、背中を伸ばすと思っている方もいるようですが、体操の種類としては、背骨から肩甲骨についている筋肉を縮める(収縮させる)運動です。背中を伸ばす体操は、背中を丸めないとできません。
とにかくこの動き、流行っているのか、とりあえず肩周りが疲れてきたらこればかり、という方も多く、そういう方の背中を触ると本当に凹んでしまっていることが多いのが現状です。
当然、首は前に出ています。しかし、本人は背中が丸まっているせいで首が前に出ていると思っていることも多いので、胸を広げようとしてさらに首が前に出るという悪循環に陥っていきます。
禁止、とまでは言いませんが、こればかりやっていたり、他の方向の体操を同程度していなかったりすると、首が前に出ているのはなおりません。
また、この体操は、巻き肩の改善にもすすめられているのですが、これも…
ということで!
巻き肩については、また次回に続きます。
当院では、首が前に出ている方に最適な体操をお教えしています。また、それぞれの姿勢に合わせた効率の良いセルフケア方を、全員にお伝えしていますので、興味のある方はぜひご相談ください。
それではまた!
2024.2.9 日本人の姿勢と反り腰
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、日本人の姿勢の特徴と反り腰についてお伝えします。
反り腰を気にしていらっしゃる方はよくいらっしゃるのですが、気になる理由を伺うと次の3つが多いです。
1, 腰痛がある(反り腰が原因だと思っている)
2, 自分が反り腰だと思い、気になる
3, 人に言われたので気になる(知人、各種トレーナー、施術者など)
しかし、実際に姿勢を見せていただくと、反り腰の方は多くありません。
というのも、日本人の腰は、反りが少ない人の方が多いからです。(「日本人」という表現は問題があるかもしれませんが、ここでは大雑把に語らせていただきます。)
日本人の体格は、例えば(これも大雑把な分類ですが)白人や黒人の方と比べると小さいですが、これは骨格も同様です。
背骨は横から見るとS字に湾曲しているのですが、日本人より大きな骨格の方々はこの湾曲も大きく、前後に分厚いです。日本人はそれと比較すると平べったい骨格をしています。
腰はもともと反っている場所ですが、日本人で割合として多いのはおしりが下がり(骨盤の後傾)腰の湾曲が少なくなっているタイプです。
例えば、アメリカのカイロの資料では、骨盤は前傾していることが前提として書かれているものがあります。骨盤が前傾すると、腰の湾曲は強くなることが多いです。
もちろん、日本人でも腰が反りすぎている方はいますが、割合として多くはありません。
腰痛も、腰の湾曲が少ないことが原因であることのほうが多いです。または腰の一部だけが反っているケースです。これは、腰の骨(腰椎)は5つあり、5箇所がそれぞれ同程度に反っていれば負担は分散されますが、3個所は平らで、2個所だけが反っている状態だとそこに負担が集中してしまいます。特に、腰の下の方だけ反っている、一部反り腰のような方が多いです。
簡単にまとめると、
・日本人はおしりが下がっている人が多い。
・そのため、腰の反りも少ない人が多い。
・反り腰の判別はできれば骨模型が置いてある施設で、そして「わたし、この模型より反ってますか?」と聞いてみよう!
ということで!
生活整体では、骨盤の前傾後継や背骨のカーブも細かく見て、それぞれの姿勢に合わせた施術、アドバイスを行っています。
気になる方はぜひ、一度いらしてみてください。
それではまた!
2023.12.27 心配しすぎないで!ストレートネック
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、ストレートネックについて。
ストレートネックについては以前も書いているのですが、一般的に、まるで不治の病のようなイメージで、ストレートネックだから肩こりがなおらない、と誤解されている方も多いようです。
先日もネットでストレートネックに関する記事があったのですが、コメント欄を見ると、「私もストレートネックなので辛いです。」といった内容のものが多くありました。
まず、ストレートネックは、病気ではありませんし、大雑把に言うと単なる姿勢の状態なので、ほとんどの人がなおります。
ストレートネックとは、本来反っているはずの首が、レントゲンで見たときに斜め前や真上にまっすぐになっていたり、逆に後ろにカーブしてしまっていたりする状態をさします。
しかし、例えば、ラジオ体操をする、1分程度走るなど、身体を動かした後にまたレントゲンを撮ると、それだけで改善していることも多いです。
症状も、ストレートネックだから肩がこる、というよりは、下を向いている時間が長かったり、胸を張ってアゴを引くような姿勢を、力を入れて続けていたりすると首周りが疲れますよ、ということです。
そういう状態を少なくする、頻繁に休憩を入れる、簡単な運動をするなどで、改善が見込めます。
首から腰までで背骨は24個あって、それぞれに可動性がありますので、病的な状態でなければ動きます。上を向くと首は反りますし、下を向くと前に丸まります。
確かに、姿勢のクセが強く、ストレートネックと言われる状態が続いてしまっていてなおりにくいケースもありますが、正しい情報さえ知っていれば改善できます。
なおらないケースは、後縦靭帯骨化症や、頚椎の椎間板の著しい減少が複数箇所あることによって、頚椎の可動性が失われている場合が考えられます。
生活整体では、施術だけでなく、それぞれの姿勢に合わせたセルフケア法もお教えしています。
気になる方は、ぜひ、一度ご相談ください!
それではまた!
2023.11.28 腹筋がないから腰痛になる?
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は筋肉の量と腰痛との関係についてお伝えします。
当院に来られる方から「腹筋がないから腰痛になると言われました」というような話を聞くことがあります。
どこで言われたのかを伺うと、病院や施術院が多いようですが、親族や友人に言われたという方もいらっしゃいます。
では、そう言われたときに、何らかの方法で筋肉の量や筋力を検査したか聞いてみると、調べた、という方はほぼいません。
筋肉の量と腰痛の関係については、評価が難しいです。
わかり易い例でいうと、筋肉モリモリの人でも、腰痛を抱えている方は多くいる、ということです。
各種論文を見ても、筋量と腰痛の関連が「ある」という資料は多くありますが、「ない」というものも出てきます。また、関連が「ある」という資料でも、筋量が減少したから腰痛になったのか、腰痛があるから筋量が減少したのかはわからないとしていたり、様々です。
また、「腹筋」一括りにしている資料よりは、腹横筋、内腹斜筋など、特定の筋量に言及している資料の方が多い印象です。
さらに、筋量よりも筋硬度などに因果関係を求める研究も多くあります。
簡単には言えない、ということです。
さらに、腹筋がないから~と言われたことのある方が、筋トレをしなさい、と言われているパターンも多いのですが、これも、単純に腹筋をすれば腰痛が改善される訳ではないことも多いので、せめて、「このやり方で、一日何回」くらいは考えてほしいですよね。
運動をすることで、身体の不調が改善されるケースは多いですが、要因は、筋量だけでなく、柔軟性、使い方、循環の改善、運動習慣自体など、様々です。
腰痛の原因を探って、対処法を考える場合、筋量の問題があるのかも探りつつ、他の要素も考えながらベストな方向を考えていくのが良いのではないでしょうか。
当院では腹筋がないから~とは言わないようにしています。また、施術だけでなく、日常生活での身体の使い方や、おすすめの体操は全員にお伝えしています。何らかの運動が必要だと思われる方には、できるだけ具体的に提案させていただくよう心がけておりますが、筋トレを指示することは少ないです。
ということで!
腰痛が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください!
それではまた!
2023.10.24 「小顔矯正」 頭蓋骨は、ひらきません
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は小顔矯正について。
当院では、小顔矯正は行っておりません。
なぜかというと、頭蓋骨は、分かれてはいるのですが、それぞれの骨は隙間なく結合しており、ほとんど動かないからです。
「わずかに動く」としている資料や手技療法もありますが、そういった資料においても、ごく微細な動き、ということになっていますので、小顔と言うにはちょっとムリがある、という感じです。
実際、消費者庁も、小顔矯正には根拠がないとして過去に措置命令を出しています。頭蓋骨は動かないので、開いている骨を閉じるとかいう表現の広告を出してはいけませんよ、ということになっています。
また、マッサージで小顔にします、という場合も、あくまで一時的なもので、持続性はないということを明確にしてください、としています。
レントゲンを見れば一目瞭然なのですが、残念ながら小顔矯正をしている施設でレントゲンを撮ることはできません。例えば、頭部の骨模型でパーツごとに分けることができるものがあるのですが、それを見るだけでもほとんど動かないことは容易に理解ができると思います。
唯一動くのがアゴです。アゴは関節構造を持っていますので動きます。その他の頭、顔は動きません。
子供のレントゲンを見ると、開いているように映るのですが、これは、子供の骨は、端のほうがまだ軟骨で、軟骨はレントゲンに映らないため、そう見えるだけです。
消費者庁 小顔矯正 などのワードで検索してみてください。措置命令の記事が出てきます。
ということで!当院では小顔は一切広告しておりませんし、施術もしておりません。
アゴの関しては、ご相談を承っておりますので、アゴのトラブルや歪みなどが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
それではまた!
2023.9.22 良い姿勢を現す言葉がよくない
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、良い姿勢を表す言葉について考えてみたいと思います。
生活整体では、身体に関する正しい知識を伝えることをコンセプトに施術を行っています。
中でも、姿勢に関しては特に力を入れており、こちらでも繰り返し書いています。
良い姿勢を維持するのは、正しい知識さえあれば簡単です。
しかし、残念ながら、良い姿勢、正しい姿勢については、一般的はあまり理解されていないのが現状です。
それはなぜなのか?
原因として個人的に考えているのは、日本で使われている良い姿勢を表す言葉が正しくない、ということです。
例えば、
「背筋をまっすぐに伸ばす」という表現がありますが、背骨はS字にカーブしているのが理想なので、真っ直ぐにしすぎると、逆に負担がかかります。「シャキッとする」ぐらいがよいかもしれません。
次に、「胸を張る」(胸を張ってアゴを引く)という表現ですが、姿勢が悪く見える人の多くは骨盤が後傾していたり、腰の反りが十分ではなかったりする場合が多いので、そういう人が胸を張ってしまうと、背中が平らになってしまいます。
さらに、胸を張ってアゴを引くと、首もまっすぐになってしまいます。
背中は膨らんでいる場所で、首は反っている場所です。
「胸を張る」という言葉は、姿勢に関する表現だけではなく、胸を張って生きる、など、ポジティブな気持ちも表現しているので、なかなかやっかいです。
また、胸を張るために肩甲骨を寄せるやり方は多く紹介されていますが、良い姿勢は力を入れて作るのでは意味がありません。最小限の力で良い姿勢ができるのが理想です。
普段からお尻を閉めるために力を入れたり、お腹に力を入れたりするのもやりすぎると良くないことが多いです。(トレーニングのときは大丈夫です。)
良い姿勢を作るには、背骨のどこが反っていてどこが丸いのかを知ることと、その位置を覚えることが重要です。
生活整体では、それぞれの姿勢に合わせて、最適な施術を行うのと同時に、セルフケア法も全員にお伝えしていますので、姿勢が気になる方はぜひ一度いらしてみてください。
それではまた!
2023.7.26 反り腰よりも、反っていない腰の方が問題あり!?
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、「反っていない腰」についてお伝えします。
反り腰については何度かお伝えしていますが、一般的には、反り腰は良くない、とうい情報が多いため、腰が反っているのは良くないと思ってしまっている方も多くいらっしゃるのが現状です。
しかし、腰はもともとなだらかに反っているのが理想です。
腰が十分に反っていないと、姿勢や腰痛に影響します。
姿勢については、反っている部分は身体を起こしている場所なので、腰の反りが少ないと、腰より上の部分がいわゆるねこ背になってしまいます。
そこで、多くの方が、腰の代わりに背中を反らせて何とかねこ背を回避しようとしているのですが、残念ながら背中はもともとなだらかに丸い場所なので、背中を反らせてしまうのは良くありません。
いわゆる胸を張る、というこの姿勢は、背中に負担がかかるだけでなく、首と背中の関係もうまくいきません。
首は、腰と同じく反っている場所です。背中が反ってしまうと、首が反った状態を保てなくなります。
すると、背部痛や首肩こり、さらに頭痛の原因にもなります。
腰痛については、腰はなだらかに反っていることで負担が分散されているのですが、腰の反りが少なくなると、主に腰の下の方に負担が集中してしまい、腰痛の原因になります。
また、平らな腰は、連動性が悪くなっていることも多いです。(きれいに動いていない、という感じです)
もちろん、反り腰にも問題はあります。
反り腰が原因で起こる代表的な腰痛は、腰椎分離症、分離すべり症、変性すべり症などがあり、それらの問題がなくても関節痛や筋肉の短縮による症状もよく見られます。
しかし、当院に腰痛で来られる方の統計では、反り腰より、反っていない腰が原因の方が多いです。
また、日本人の姿勢の統計からも、反り腰は多くはありません。腰痛の有無に関わらず、腰がきれいに反っていない人の方が多いのです。
ではなぜ、反り腰に関する情報のほうが多いのか‥
反り腰、という呼び方はあるけれど、反っていない腰の呼び方で、一般的に知られているものがない!ということも関係しているのかもしれません‥
とにかく!
腰はもともと反っている、ということを、ぜひ、覚えておいてください。
そして、お身体のお悩みは生活整体へ!
ということで、それではまた!
2023.5.31 ケガの功名
こんにちは、 生活整体の加藤です。
今回は、「ケガの功名」というタイトルで、わたし今までのケガの経験が、今では役にたっている、という話です。
わたしは、幼少期から30代まで、身体をあちこち痛めてきました。
主なものを書き出すと、
左肩脱臼
右肘骨折
左右の足関節捻挫(それぞれ複数回)
左ハムストリングス挫傷
背部筋挫傷~慢性背部痛
急性頚部痛(寝違えなど)~慢性頚部痛~左手のしびれ
急性腰痛~慢性腰痛
左膝関節捻挫
などなど、
特に20代は、ダンスをかなりハードにやっていた時期もあり、あちこち痛めていました。
その後は、ダンスをしているときに背骨を真っ直ぐにしようとしていた意識をそのまま継続して、常にお尻を締めて、胸を張ってアゴを引くような姿勢を力を入れて作っていました。
その結果、背骨周りのトラブルを常に抱えているような状態が続いていました。
解剖学を勉強して、背骨はS字だという知識を得てからも、それをなかなか自分の身体に落とし込む事ができませんでした。
しかし、頻繁に首、背中、腰に痛みを抱えていては仕事にも支障があるので、何とかしなければと思い、セルフケア法を考え始めました。
ストレッチの方向や関節の連動性などを考えるうちに、背骨のS字カーブのイメージを自分の中にイメージすることができてきました。
また、当時の仕事仲間にも手伝ってもらい、ここをこの角度でほぐしてほしい、など、細かく注文しながら施術法も考え、現在の施術法の原型ができたのが10年ほど前でしょうか。
おかげさまで、現在52歳ですが、ここ10年は、身体を痛めることもなく過ごせています。
数々のケガの経験は、現在の施術法の確立につながり、また、症状の理解、共感にも生かされているので、まさに「ケガの功名」かな、と思っている、という話でした。
ただ、施術者は身体を痛めた経験がなければいけないと言っているわけではありません。あくまで個人的には役に立った、というだけです。
ということで!
生活整体では、来ていただいた方全員に、それぞれのお身体に合わせたセルフケア法もお伝えしていますので、お身体の悩みがある方は、ぜひ一度いらしてみて下さい。
それではまた!
2023.3.31 体幹について③
~体幹が強いとは?~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、最近よく耳にする「体幹が強い」という表現について感じたことをつらつらと書いてみます。
まず、わかりやすいのは、サッカーで小さい選手と大きい選手が競り合いをしたときに、小さい選手が勝つ、といった場面でしょうか。
そこで、競り勝った選手が普段から体幹トレーニングを積極的に取り入れていて、他の選手に教えたりもしている、となれば「体幹が強いですねー!」は、かなり説得力がありますね。
しかし、今年の高校サッカーの解説で、「~高校は中盤に体幹の強い選手を揃えている」という表現があったのですが、それ以外の情報がなかったので、ふと、考えてしまいました。
見た目なのか、その高校が体幹トレーニングを取り入れていてその成績が良かった選手から選んだということなのか…など興味がわいてきました。
「強い」という言葉で考えると、筋力が強い、と考えるのがわかりやすいです。筋力は、筋肉の大きさにある程度比例するので、体幹の筋量が多ければ、体幹が強いと言えるかもしれません。筋量は、MRI画像で計測することができます。
しかし、スポーツの解説でMRIの画像データなどで根拠を示すことはほぼありません。
走っているときに上体がブレない、バランスを崩されても倒れない、当たり負けしない、といったシーンで、使いたくなる表現という感じでしょうか。
ただ、身体がぶつかるような競り合いの場合、タイミングなど予測能力を含めた身体全体の使い方が「上手い」ということだと思うので、体幹だけが強いわけではないのではないか、という疑問が拭い去れません。
例えば、体幹が強い、と言われている選手でも、MRIで体幹の体積に対して筋肉が占める割合が多くないことがあるかもしれませんし、逆に、体幹が弱いと思われている選手の筋量が多い場合もありそうです。
ぜひ、調べてみたいです!
とにかく、「体幹が強い」という表現を使ったみたいと思っている人が多いということは間違いないと思います。
そういうことからでも、体幹についての知識が一般的に広まるのはとても良いことだと思いますので、みなさんも、どういう時に「体幹が強い」という表現が使われているのか、ぜひチェックしてみて下さい!
ということで!
からだのことなら生活整体へ、お気軽にご相談下さい!
それではまた!
2023.2.15 体幹について②
~ダンスとピラティスとラジオ体操~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、体幹のトレーニングについて、個人的な経験から感じたことをお伝えします。
私の運動経験は、剣道、ダンス、柔道、ピラティス、ヨガ等、なので、体幹が鍛えられるものばかり!という気もしますが、実際は、どんなスポーツでも体幹は使いますよね。
体幹を含め、どんなトレーニングでも、重要なのは身体感覚を高めることなのかもしれません。
私は、特にダンスのトレーニングを長く経験してきたのですが、ダンスの基礎トレーニングはほとんど全て体幹トレーニングです。
自重で行うので、筋肉はある程度までは大きくなりますが、どちらかというと機能を上げる、という感じですね。
ダンスの基礎トレーニングは、立位でも床でも、身体をあらゆる角度で刺激します。
ただ、そのことに対して理解が深まったのは、体幹について興味が出てからで、その後、ピラティスを経験して、さらにイメージが広がりました。
ピラティスは、ダンスのトレーニングと同じような動きが多いのですが、使う筋肉を選択的に意識することがとても役に立ちました。
その他にも、背骨のS字が理解されていることや、胸式呼吸を使うところも好きでした。
初めに書きましたが、トレーニングで重要なのは、体に対するイメージを高めることだと思います。そこから日常生活動作に落とし込む事ができれば健康にもつながります。
また、やらされるのと、自分から積極的に行うのでは違いがあるかもしれません。
体幹についてイメージができると、日常生活動作でも刺激ができますし、例えばラジオ体操なども、意識を変えるだけでかなり良い健康維持体操にすることができます。
スポーツのパフォーマンス向上や、腰痛などの症状の改善等、目的は違っても、体幹のトレーニングを経験しておくと、それぞれ様々な効果が見込めると思います。
器具などを使って負荷を上げる方法もあるので、目的に合わせて方法を選択することをオススメします。
体幹トレーニングは、姿勢改善にも有効なのですが、「胸を張って顎を引く」など、間違った情報に惑わされないために、背骨のS字カーブについては、イメージできるようにしなければいけません。
生活整体では、最小限の力で良い姿勢を保つコツをお教えしていますので、体幹や姿勢に興味のある方はぜひ、ご相談下さい。
ということで、
それではまた!
2023.1.31 体幹について①
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、体幹についてお伝えします。
体幹という言葉は、以前よりかなり一般的になってきたと思いますが、なんとなくイメージは分かるけど…という方も多いのではないでしょうか。
ということで、体幹ってなに?鍛えると何に良いの?「体幹が強い」ってどういうこと?イメージで言っているだけなんじゃないの?などなど、ざっくりと考えてみよう思います。
まず、体幹とは体のどの部分なのかというと、頭や手足を除いたボディーの部分を指します。文字通り、体の幹の部分ですね。
手は枝葉だとして、足は?頭は?となりそうなので、次へ行きます。
骨格でいうと、背骨と骨盤の部分までですが、体幹の筋肉としては外せない腸腰筋という筋肉が、足(大腿骨)の上部まで付着しているので、筋肉的にはその辺りまで含める、という感じでしょうか。
とりあえず、体幹については「鍛えると良さそうだ」、というイメージは多くの人が感じているかと思います。
では、体幹を鍛えると、どんな効果があるのでしょうか?
まず、体幹に付着している筋肉が上手く使えると…ものすごく簡単に言うと姿勢が良くなります。
さらに、腰痛の改善や、スポーツなどにおけるパフォーマンスの向上も上げられると思います。
では、どういうトレーニングをどの程度行うと、効果があるのか考えると、簡単には答えられなくなってきます。
姿勢に関しては、このブログでは繰り返しお伝えしていますが、良い姿勢は、力を入れて胸を張るのではなく、最小限の力で骨盤や背骨を良い位置でキープするのが理想なので、体幹の筋肉を強く大きくする、というよりは、使い方を覚える、機能を上げる、という表現が良い気がします。
姿勢を良くするために体幹トレーニングをしたとして、すぐに効果を感じられることもあれば、よくわからないこともあると思います。
腰痛の改善も、腰痛の種類によって違いがあるので、それぞれの状態に合わせたトレーニングが必要です。
スポーツも、それぞれの体の状態や競技に合わせたトレーニングが必要でしょう…
と、ざっくりすぎる!ことになってしまいましたが、興味がある方は、まず体幹について調べてみることが一番だと思います。少しでも知識のある方は、「体幹」「論文」で検索してみても面白いと思います。
ということで!
次回は体幹について、個人的なトレーニングの経験から感じることなどをお伝えしようとます。
それではまた!
2022.11.21 身体の使い方のアドバイスを行います
こんにちは、生活整体の加藤です。
今週は、フィジカルアドバイザーの仕事に行ってきました。
今回のお仕事は、12月に、三重で行われる、「うっかりキスをして」という公演について、身体の使い方や表現のアドバイスをする、というものです。
Potluk theater(ポットラックシアター)という金沢を拠点に活動している劇団で、「イブの日記」をもとにした一人芝居です。
お芝居の中で、特に身体を使った表現が多い部分があり、表情や感情?も含めた身体の使い方のアイデアを伝えて、色々な使い方を試しながら一緒にシーンを作っていきました。
女優さんのエネルギーがとても良かったおかげで、なかなか面白いシーンができたと思います。
今回は三重ですが、興味のある方はぜひ足を運んでみてください!
生活整体では、普段の施術でも、身体の使い方のアドバイスなども行っていますので、お気軽にご相談ください。
ということで、
それではまた!
詳細はこちら↓
https://potlucktheater.com/
2022.10.7 骨盤は、ほとんどゆがまない!?③ 骨盤矯正について
今回は、骨盤矯正についてお伝えします。
とは言いつつも、骨盤矯正とは何か、ではなく、骨盤矯正という表現はそもそも適切なのか?というテーマがメインとなっております。
まず、
骨盤矯正とは、文字通り、骨盤の関節を矯正する手技療法のことです。
手技には様々なものがあり、実際に効果を実感している方も多くいらっしゃると思います。例えば、日常生活で何らかの負荷がかかり骨盤の可動性が悪くなると、腰痛などの問題が起こることもあり、それらを改善させるために手技が使われます。
しかし、今までもお伝えしている通り、骨盤の関節は2~3mmしか動きませんから、ゆがんでもごくわずかです。
また、多くの場合、動きが悪くなっているだけで、緊張をゆるめて動きを促せばまたすぐに動き始めます。
そんなことから、「骨盤矯正」という表現は、少々大げさな気がします。
骨盤ダイエット、のような言葉もそうですが、骨盤矯正をすれば何センチも細くなれるようなイメージや、骨盤が開く、大きくゆがむ、といった様々な誤解をまねく原因にもなっている気がします。
もちろん、骨盤は身体の中でも重要な場所です。それだけに、繊細な調整が必要なことも多くあります。
そんなことから、当院では「微調整」と表現しています。
施術方法は、骨盤の関節の動きだけを見るのではなく、周りの関節の動きも含めた連動性の中で、検査と微調整を同時に行っています。
わかりにくくてスイマセン… が、実際そんな感じです。
骨盤の関節(仙腸関節)は、なかなか興味深い要素が多い場所です。数ミリしか動かないこともそうですし、関節を動かす主な筋肉が無いため受動的に動くなどなど…
面白そうでしょう?
知的好奇心が刺激された方は、施術家に向いているのと思います。
とにかく、そんな関節ですので、バキッと矯正!みたいなことではなく、やはり、微調整くらいの表現が良い気がします。
また、関節の性質上、動き過ぎていても痛みなどの症状が出ることもあります。(仙腸関節不安定性)
そんな場合は、一定期間コルセットなどを使用して、関節に安定性を与えることも重要です。
ということで!
一般的になってしまっている「骨盤矯正」という表現を変えたい!
と考えている生活整体は市ヶ谷にあります。
お身体の悩み、ぜひ一度ご相談ください。
それではまた!
2022.7.8 骨盤は、ほとんどゆがまない!?②
こんにちは、生活整体の加藤です。
前回は、骨盤の関節はほとんど歪まないことをお伝えしました。かと言って、骨盤矯正全体を否定しているわけではありません。それに関してはまた次回お伝えします。
今回は骨盤全体のゆがみについて、セルフチェック法などをお伝えします。
例えば、鏡などを見て、骨盤がねじれていたり、傾いていたりしていた場合、骨盤全体の位置がゆがんでいることが考えられます。
骨盤は、大きく分けて3つの骨で構成されています。
骨盤全体のゆがみ、というのは、この3つの骨を1つのパーツとして考えて、その位置がゆがんでいる状態を指します。
まず、ゆがみのチェックです。
まっすぐに立って、左右の足の方向を揃えましょう。
そして、骨盤を上から見たり、鏡を見たりして、傾きやねじれがあるかをチェックします。
自分で見て、よくわからない程度であれば、問題なし、で良いと思います。
ねじれや傾きがはっきり分かった場合は、ゆがみあり、とします。
もとは真っ直ぐだったものがゆがんでしまった場合の原因は、簡単に言うと、立ち方のクセです。膝の曲がり具合や、重心の取り方、足のアーチの崩れ具合など、様々です。(先天性のものやケガ、変形などは省いています)
ゆがみがあった場合、次に、自分で整えられるのかをチェックします。
足を肩幅より狭い程度に開きます。
そのまま、ねじれていたら前後を、傾いていたら上下を、骨盤が真っ直ぐな位置になるように調整してみます。
簡単にできるようであれば、クセは軽度なので、時々自分でチェックするくらいで大丈夫です。
簡単にできない場合、足のストレッチや屈伸、あとは、ヤンキー座りのように膝を開いてしゃがむなど、少し動かしてから再度チェックします。
それでまっすぐになればOKです。
難しい場合は、足の幅を肩幅に開いて、再度、チェックしてみてください。
それで整えられれば、一応OKですが…当院にチェックに来ていただくこともおすすめします。
全然できない!わからない!という方は、ぜひ一度ご来院ください。
お伝えしている通り、骨盤の関節が大きくゆがむ事はありません。これは、レントゲンを撮ればわかります。(骨盤の開きも同じです。)
大げさな広告に惑わされないように、正しい情報を知ることが大事です。
ということで、また次回です!
2022.5.31 骨盤は、ほとんどゆがまない!?
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、骨盤のゆがみについて。
骨盤のゆがみが気になる、という方は、当院にも多くいらっしゃいます。
しかし…
実は、
骨盤の関節は、ほとんどゆがみません!
というのも、いわゆる「骨盤のゆがみ」という場合、「骨盤の関節のゆがみ」を指していることが多いのですが、骨盤の関節の可動域は、2~3mmしかないので、ゆがんだとしてもごくわずかなのです。
レントゲンを撮ると一目瞭然です。
パッと見て「骨盤がゆがんでいますね~」とわかるようなレントゲン写真は、ほぼ無いと思ってください。
しかし、骨盤の関節が大きくゆがむ、というイメージは、日本ではかなり定着してしまっているような気がします。
例えば、骨盤のゆがみを描いているイラストを目にしたことがある方も多いと思うですが、イラストだと、誇張して描くことが多いですよね。
イラストは、わかりやすくするためにそのように描いてあるのだと思いますが、それが「骨盤のゆがみ」に対する誤解を招いてしまっている原因にもなっている気もするので、なかなかやっかいです。
そのような誤解を解くためにも、伝える側も、いわゆる「骨盤矯正」で関節のゆがみを整えますよ、という場合、ちゃんと数ミリの調整であること伝えることが必要だと思います。
または、わずかな可動性の調整、という感じでしょうか。
それでも、
ちょっと待って!わたし、鏡で見ると、数ミリじゃなくてもっとゆがんでいるように見えるんですけど?
という方もいらっしゃると思います。
そうなんです。
実際に、自分で鏡を見たり、上から自分の骨盤あたりを見たりしたときに、腰のくびれの左右差や、骨盤の高さ、ねじれなどの左右の違いなどがわかりやすい場合があります。
そういう場合は、骨盤の関節ではなく、骨盤全体の位置がゆがんでいます。
骨盤の関節はごくわずかしか動かないのですが、骨盤と連結している股関節や背骨(脊柱)は可動域が広いので、パッと見てゆがみが分かってしまうような場合は、股関節や背骨と骨盤全体の位置関係に問題(クセ)がある、ということです。
ということで、
次回は、骨盤全体のゆがみについて、セルフチェック法なども交えて説明していきたいと思います。
それではまた!
2022.2.16 肩こりは、筋トレしないとなおりませんか?
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、肩こりについて。
時々、「肩こりは、やっぱり筋トレをしないと良くならないですよね?」と聞かれることがあります。
この答えは、簡単ではありません。
つまり、これは、今の筋肉量では毎日のデスクワークに対応できていないので、デスクワークに耐えられるだけの筋肉を新たにつけることで負荷に耐えられるようにする、という考えだと思います。
確かに、筋肉の量が増えれば負荷に耐えられるかもしれません。
しかし、この場合に必要な筋肉とは、デスクワークをするための筋肉なので、単純に筋トレで大きな筋肉をつけても、効果が見込めないこともある、という問題があります。
例えば、普段、デスクワークをしていない筋骨隆々の人が、一日8時間、指だけを動かしてデスクワークをすれば、けっこう肩がこってしまうと思います。
普段、デスクワークをしていない人と比べると、毎日デスクワークをしている人は、すでにデスクワークに必要な筋肉はついていると思ってください。
野球に必要な筋肉は、野球でつける、というようなことを実践していた有名な選手もいました。
また、筋トレは、続けないと筋肉量を維持できませんし、どのくらいの量のトレーニングをすれば最適なのかを見極めるのが難しい、という問題があります。
ただ、筋トレも含めて、身体を動かすことは、血行や代謝がよくなりますので、何らかの運動を行う習慣がある、ということは、肩こりの軽減に繋がりやすいと思います。
デスクワークで毎日肩がこってしまう人は、デスクワークに必要な筋肉はあるけれど、使い方が悪い、つまり、パソコンをする姿勢が悪いということが多いです。
そうすると、筋肉をつけるより、自分の姿勢を知って、楽に良い姿勢が維持できる状態にしておくことが、肩こりの予防に最も効率が良いのではないかということになります。
運動が好きな人や、健康のために続けられるモチベーションが維持できる人は、そのままで良いと思います。
運動が嫌いな人は、無理をして運動をしても、疲れてしまうだけかもしれません。そういう方は、日常生活動作を意識して行ってみることをおすすめします。
意識するだけでも違ってきます。
生活整体では、コリを解して、姿勢を整えるだけではなく、ラクして良い姿勢を保つコツなども提案させていただいていますので、興味のある方はぜひ一度いらしてみてください。
それではまた。
2021.12.22 生活整体の姿勢ケア法について
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、当院の姿勢ケア法についてお伝えします。
姿勢が悪いと、肩こりや腰痛を始めとする身体の不調が出やすくなる、とはよく言われることですし、実際にそういう要素は多いです。
しかし、姿勢が悪い、と言っても、人によって悪いポイントは違うので、当然整え方もそれぞれです。
ご自分で、「わたし、ねこ背なんです」と言われる方は非常に多いですが、みな同じ姿勢なわけではありません。
一番大切なのは、自分の姿勢の状態を知ることです。
そこで、当院といたしましては、
・まず、自分の現在の姿勢がどういう状態なのかを、骨格模型やわたしの実演によって、「なるほど!」と、実感していただく。
・そして、理想的な姿勢の状態になれるように整えていく。
・最後に、それぞれの姿勢に合ったセルフケア法等をお伝えする。
という手順で施術を行っています。
自分の姿勢の状態を知りたい方、自分に合ったセルフケア法を知りたい方は、ぜひ一度、生活整体にいらしてみてください。
また、当院の方針といたしましては、姿勢が整い、辛いところが改善されたら、一旦「卒業」と言う形にしています。
もちろん、定期的にメンテナンスを続けたい、という方は、継続していらっしゃっていただいていますが、基本的には一旦卒業したら、OB、OGとして、また辛いところが出てきたり、わからないことがあったりしたら来ていただく、というスタンスです。
ということで!
寒くなってきましたので、みなさまお身体ご自愛ください。
それではまた。
2021.11.24 「骨盤が開く」と言うのはもうやめよう
こんにちは、生活整体の加藤です。
今月も、骨盤が開いていると「思っている方」が来られました。
骨盤が開く、という表現は、よく目にしますし、骨盤は開くと思っている方も多いと思います。
が!
このコラムでも何度かお伝えしていますが、骨盤はほとんど開きません。
例えば1cmだけでも開いたら大ケガです。
ですから、普通に立って歩けている人であれば、まず開いていることはありません。
心配な方は、レントゲンを撮ってもらえばわかります。
また、上が開く、下が開く、という表現も目にしますが、これもごく僅かな範囲です。
骨盤は、前方は恥骨結合といって、左右の恥骨の間に軟骨があり、しっかりと結合されていて、ほとんど動きません。
後方は、仙腸関節という関節があって、こちらも強靭な靭帯に覆われており、数ミリの可動性しかありません。
産後の骨盤の開きを気にされる方も多いと思いますが、開いてしまうことのほうが少ないですし、開いてしまったら歩けないのでわかります。その場合レントゲンを撮って確認します。
出産の際には、リラキシンというホルモンが分泌され、簡単に言うと関節の柔軟性が普段より増している状態になるのですが、普段より少し関節が柔らかくなる程度ですし、開いたままにはなりません。
開いたままになってしまった場合は、「恥骨結合離開」という症状になるのですが、それも多くはありません。1cm以上開くことが稀なほどです。
とにかく!
骨盤は滅多なことでは開かないのです。
ですから、「あなたの骨盤、開いてませんか?」という文章を書く場合、正確に書くなら、「あなたの骨盤、数ミリ開いてませんか?」とするべきです。
無駄に不安を煽るような書き方はいただけません。
骨盤はめったに開かない、という情報が一般化されれば、そんなこともなくなるのでしょう。
それでも、太ったわけではないのに開いた気がする、という方は、立ち方に問題があることが多いです。
骨盤が後ろに下がる立ち方は、股関節が前に張り出して、開いているように見えてしまいます。
そういう場合、当院では、骨盤の位置を覚える方法を指導しています。
骨盤の位置を覚えて、使い方を良くすれば、これも改善されます。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
ということで!
骨盤の悩みは生活整体へ!
それではまた。
2021.10.22 ~胸椎 ゆるめる~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、前回の続きで、胸椎(背中)を「ゆるめる」ことについてお伝えします。
先日、とある雑誌で、「背骨リセット」という特集があったのですが、胸椎については、なかなか簡単にはいかない事があるのです。
どういうことかというと↓
・ 胸椎はもともと後ろに丸い形状をしている
・ 一般的には背中が丸いと良くないと思われている
・ さらに、背中が丸くなっている人が大多数だと思われている
・ しかし、高齢者以外で背中が全部丸くなっている人は実は多くない
・ むしろ、一部が反っていたり、平になってしまっていたりするケースが多い
・ にもかかわらず、背中を反らせて胸を張るような体操ばかりが紹介されている
です。
今回の雑誌でも、「胸椎 ゆるめる」という項目で、背中を反らせるものばかりが紹介されていました。
では!
そんな、緊張して反っていたり、平らになっていたりする背中を「ゆるめる」にはどうすればいいのか、というと…
縮んでいる背中を伸ばす=背中を丸める(広げる)、ことなので、背中を丸めるストレッチが有効、となります。
しかし、座っているとき、立っている時に背中を丸めると、重力が身体の縦方向にかかっているので筋肉が緊張してしまいます。
また、ストレッチも悪くはないのですが、今回は緊張をより「ゆるめる」ことにフォーカスした方法を提案します。
オススメなのが横向きです。
まず、布団などに横向きに寝て、苦しくない程度に頭からお尻まで丸めます。
イメージは、胎児の姿勢です。
そのまま、背中をさらにふくらませるイメージで深呼吸を2~3回行います。
こうすることで、縮まっている背中を無理なく広げることができます。背骨の関節は後ろ側にあるので、筋肉だけでなく、関節の間を広げることにもなります。
これは、当院の施術でも頻繁に使っている方法で、施術では、そのまま背骨沿いの筋肉をほぐしたりもします。
深呼吸は、一箇所だけでなく、より多くの関節が強調して動いてくれるので、背中が常に緊張しているような方には特にオススメです。
そのままの姿勢で眠ってしまってもかまいません。
でも、そんなに背中を丸めて、ねこ背にならないの?と思った方、安心してください。
この方法は、本来なだらかに丸いはずの背中が、緊張して反っている方に対する対処法です。
肺を包んでいる胸郭と呼ばれる部分は、楕円のカゴのような形状をしています。背中が反っているということは、このカゴが潰れてしまっていると考えてください。苦しそうですよね。
この潰れてしまった背中を膨らますことで、首をきれいに反らせて位置で保つことができるようになり、姿勢も良くなる、というわけです。
そうは言っても、「自分の背中がどうなっているかわからない」という方のほうが多いと思いますので、興味のある方は、ぜひ、生活整体にお問い合わせください。
それではまた!
2021.9.16 「背骨リセット」について
こんにちは、生活整体の加藤です。
先日、電車内のとある雑誌広告に、「背骨リセット」と書いてあったので、これはチェックせねば!と思い購入したのですが…
良い事もたくさん書いてあるのですが、特に胸椎(背中)については、少々残念な内容でした。
背中はもともとなだらかに丸い部分です。
背中が丸くなければ、その上の頚椎(首)がきれいに反ることができません。
しかし、表紙の写真からすでに胸椎がやや反りぎみのものが選ばれています。
背中が反っているということは、反らす方に力が入っているということです。
表紙ですから、これが理想です!ということなのだと思いますが、これを保つのは大変だよな~、という印象です。
良い姿勢は、力を入れずに作れます。
表紙の女性のインタビューの記事では、日常生活での背骨ケアについて、「椅子の背もたれは使わず、運転中もシートに背中をつけていません」
とあったのですが、
良い姿勢の基準になるのは立ち姿勢です。座位では背中に力を入れなければ良い姿勢が保てません。
つまり、短時間の座位なら体幹トレーニングとして使えますが、8時間のデスクワークや、長時間の運転でずっと力を入れているのは疲れます。
オーバーワークです。
効率の良い背もたれの使い方は、以前書いた記事があるので、ぜひチェックしてみてください。
当院に来られるデスクワークの方は、背中が全部丸くなっているわけではなく、一部が反っているという場合が多いです。
原因は色々あるのですが、世の中にある良い姿勢に関する情報のほとんどが、背中を丸くしてはいけない、というものなので、せめて背中だけは力を入れて少しでも良い姿勢にしよう、という意識も働いてしまうのかな、とも思います。
背中が常に緊張していると、首、肩、背中のこりや痛み、首が詰まった感じなどが取れにくくなってしまいます。
街で色々な人の背中を見てみてください。
高齢者以外で背中が全体的に丸まっている方はそんなに多くないことがわかると思います。
デスクワーク=背中が丸くなる、は、そろそろ本気で見直す必要があるのではないでしょうか。
また、雑誌で紹介されている「胸椎 ゆるめる」という項目が、全くゆるめていないという…
というところで、
長くなりましたので、次回に続きます!
姿勢ケアの専門院
生活整体
2021.7.12 なぜ、肩こり体操は、効かないことが多いのか?
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は肩こりを改善させる体操についてお伝えします。
肩こりでお悩みの方は多いですよね。
最近は、youtubeなどでも検索すれば肩こり改善の体操がたくさん出てくるので、それを試してみたら楽になりました!という方もいらっしゃると思います。
しかし、体操をしてみたけど、なかなか変わらない、という方も多いのではないでしょうか。
当院にも、「動画で見たストレッチをやっているのですが、変わらなくて…」という方がいらっしゃいます。
なぜなのでしょうか?
姿勢の状態は、人それぞれ違います。
単純に「姿勢が悪い」と言っても、首が前に出ている、背中が丸い、骨盤が後ろへ下がっているなど様々です。
しかし、自分がどういう状態なのかを把握している方はほとんどいないのではないでしょうか。
姿勢が変われば、対処法も当然変わります。
自分に合った対処法を行わなければ、肩こりも改善しにくいですし、場合によっては、こじらせてしまうことにもなりかねません。
例えば、一般的に肩こりの対処法として多く紹介されている、
・ 肩甲骨を後ろに寄せる
・ 手を後ろで組んで伸ばす
・ 頭の後ろで肘を持って伸ばす
・ 両肩を大きく回す
といった体操は、胸を張る形なので、肩こりや姿勢の改善に効果がありそうですが、首が前に行く力も同時に働いてしまうので、首が前に出ている人には不向きです。
また、それらは背中を縮める体操なので、背中が平らな人や、反ってしまっている人も適していません。
大切なのは、自分に適した対処法を知ることです。
さらに、仕事の時間は長いので、どんなに良い姿勢の人でも、一日仕事をしていたら疲れます。
これもやはり、姿勢のタイプに合わせて、ラクをして良い姿勢を保つ方法や、効率の良い休ませ方を知ることが重要です。
正しい情報を知れば、肩こりの辛さの平均値を下げたり、辛さのピークを下げたり、肩こりを感じない日をつくることもできると思います。
生活整体では、まず、姿勢を分析し、それを「なるほど!」と、理解していただき、それぞれの状態に合わせた施術と、自分でできる対処法をお伝えしています。
興味のある方はぜひ一度お試しください。
それではまた!
2021.6.14 正しい姿勢は力を抜いて
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、正しい姿勢について。
日本の社会は、多くの人が少しずつ無理をすることで何とか成り立っているような気もする今日このごろ…
姿勢ぐらいは力を抜いて、ラクに良い状態を保ちたい! と思っている方がどのくらいいらっしゃるかはわかりませんが、残念ながら、姿勢に関しては、力を入れて良い姿勢を作る方法が主流になってしまっているのが現状です。
「姿勢を良くする方法」と検索をすると、膨大な量の情報が出てきますが、そのほとんどが、胸を張りましょう!もっと引き上げましょう!肩甲骨を寄せましょう!という感じです。
しかし、力を入れて良い姿勢を作っていると、疲れてしまいます。
また、力を入れて作る良い姿勢は、確かに凛々しいかもしれませんが、攻撃的なイメージになってしまいます。
半沢さんも、撮影が終わると力を抜くそうです。
胸を張ってアゴを引く姿勢は、「ミリタリーネック」という呼び方もあります。
つまり、軍隊姿勢です。
2021年…
さすがにそろそろ軍隊姿勢はやめて、平和な良い姿勢を主流にしていきたいところです。
無理に力を入れなくても、良い姿勢は維持できます。
解剖学を少しでも勉強したことがある方であれば、骨模型を見ればわかるはずです。
「背骨 横から」と検索すれば、基準にするべき正しい骨格を誰でも見ることができます。
ポイントは骨盤と腰です。
少しむずかしいのは、姿勢の特徴によって、整えるポイントが変わることです。
生活整体では、ご自分の現在の姿勢を理解していただいた上で、ラクに良い姿勢が保てる状態を作れるような施術を行っています。
また、自分でできる簡単なチェック法や改善法もお教えしています。
姿勢に迷ったら、ぜひ一度、生活整体にいらしてみてください。
そして、力を抜いて良い姿勢を維持するコツを手に入れてしまいましょう!
それではまた!
2021.5.11 世間にはびこる「反り腰問題」について
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、少し大げさなタイトルをつけてしまいましたが、繰り返しお伝えしている「反り腰」について!
当院に初めて来られる方の中に、反り腰だと言われたことがある、という方が多くいらっしゃいます。しかし、実際に見てみると、ほとんどの方は反り腰ではありません。
なぜ、そんなことになるのか?
おそらく、反り腰は良くない、という情報が多すぎて、腰は反っていてはいけない、というイメージにつながってしまっているのか?
そのせいで、少しでも反って見えると「反り腰」と判断してしまう(したがる?)方が多くなってしまっているのでしょうか…
もしくは、「反り腰は良くないですよ~」と言って、永遠に通わせようというねらいが…などと考えるのは一応やめておきます。
切り替えて、
腰はもともと反っているところです。
反っていないほうが問題です。
どのくらい反っているのかは、「背骨 横から」などのワードで画像検索をすればすぐに出てきます。
当院でも、骨模型を見ていただくと、「あれ?腰ってこんなに反っているの?」という反応をされる方が多いです。
背骨はまっすぐがいい、と思っている方も多いですよね。
背骨はS字にカーブをしているのが理想です。
もちろん、反りすぎているのは問題ですし、反り腰が原因で腰椎分離症やすべり症を始めとした腰のトラブルが起きることもあります。
しかし、実際には反りすぎていないのに「反り腰」と診断してしまうのは問題がありますよね。
ですから、診断する側がしっかりとした知識を持って伝えることが大切だと思います。
繰り返しになりますが、腰はもともと反っているところです。
歳を重ねて椎間板が薄くなると、もともと反っている腰がまっすぐになり、さらにひどくなると、腰が丸まってしまいます。
腰がきれいに反っていることが良い姿勢の条件です。
みなさんも、誤った情報にまどわされず、ぜひ一度、背骨の画像を見ていただいて、腰がどれくらい反っているのかを確認してみてください。
ということで、
姿勢が気になる方は、姿勢ケアの専門院、生活整体へいらしてみてください!
それではまた!
2021.4.8 骨盤は、そんなに開きません!
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、骨盤についてお伝えします。
骨盤のゆがみが気になる、という方は多いです。
骨盤が開いているのが気になる、という声もよく聞きます…
が!
実は、骨盤は、ほとんど開きません。
ゆがみの程度も、ごくわずかです。
というのも、骨盤の関節は、もともと2~3mmしか動かないのです。
骨盤の関節は、仙腸関節といって、骨盤の後ろ側にあります。前側には恥骨結合とよばれる軟骨でつながった部分があります。
それぞれの結合部分やその周辺は、強い靭帯で補強されています。
全く動かないわけではないのですが、ごくわずかの可動性があるだけです。
時々、骨盤が開いているイメージのイラストを載せている資料で、恥骨や仙腸関節が離れているものがあります。わかりやすく、という意図なのでしょうが、ちょっとやりすぎだと思います。
そんなに開いた状態になったら、立てません。
恥骨が離れてしまった状態は、恥骨結合離開といいます。
仙腸関節が開いてしまったら脱臼です。
事故レベルの大ケガです。
ただ、出産時に、この状態になってしまうこともあります。
産前産後は、リラキシンなどのホルモンの影響で関節の柔軟性が高まりますが、普通は、わずかに柔らかくなる程度です。
出産時に、恥骨結合離開という状態になることが稀にあるのですが、歩けない状態が長く続いたり、場合によっては手術が必要になることもあります。
そういう状態でレントゲンを撮ると、実際に恥骨の結合が開いてしまっています。
しかし、それは前述の通りかなり稀なケースで、恥骨が1cm以上開いてしまうような症状はかなり少ないようです。
ということで、
骨盤はほとんど開かない!
ので、産後の骨盤調整も、当院では微調整と説明しています。ですから、産後の骨盤が開いてしまうことを大げさに表現している広告には注意したほうが良いと思います。
それでも、以前より「骨盤が開いているように見える」という人は、姿勢(立ち方)に原因があるかもしれません。
次回は、その「骨盤が開いているように見える」姿勢についてお伝えします。
それではまた!
2021.3.29 その姿勢、本当にねこ背ですか?
こんにちは、生活整体の加藤です。
当院には、自分の姿勢を「ねこ背」だと思っていたり、人に言われたことがあったりするという方が多くいらっしゃいます。
「ねこ背」とは、文字通り、背中が丸まっている姿勢の状態を指します。
しかし、姿勢が悪いことを表す言葉に、「ねこ背」以外の表現がないため、姿勢が悪いことを、とりあえず「ねこ背」と呼んでいるだけのような気もします。
というのも、自分の姿勢が「ねこ背」であると感じている方の姿勢を観察すると、背中はそれほど丸まっていないことが多くあるからです。
街を歩いていても、背中全体が丸まっているような方は、高齢者には多いですが、若い人にはそれほど多くは見られません。
例えば、自分で姿勢を良くしようとして肩甲骨の間に力を入れて胸を張ると、首が前に出てしまう現象が起こります。
わたしはこの姿勢を「首ねこ背」と呼んでいるのですが、このタイプの方が姿勢を良くしようとして胸を張ると、さらに首が前に出てしまうという悪循環に陥ってしまいます。
「姿勢が悪い」といっても、誰もが同じように背中が丸くなっているわけではありません。それを改善させる方法も、それぞれの姿勢に合わせたものが必要なのですが、そういう情報はあまり一般的には出回っていないのが現状です。
大切なのは、自分のねこ背(姿勢)がどのようなタイプなのかを知ることです。
試しに、立ち姿を横から写真で撮ってみてください。意外と背中全部は丸まっていないかもしれませんよ。
と、いうことで、
姿勢については、過去の記事や動画でお伝えしていますので、チェックしてみてください!
また、生活整体では、姿勢のタイプに合わせて施術を行い、自分でできる体操などもお教えしていますので、気になる方は、ぜひ一度いらしてみてください。
それではまた!
姿勢ケアの専門院
千代田区九段北 市ヶ谷駅近
【からだのことなら生活整体】
2021.2.18 正しい姿勢をつくるには…
~背骨のS字をイメージする~
こんにちは、生活整体の加藤です。
生活整体は、姿勢ケアの専門院です。
姿勢を整えることで、ムダな力が抜けて、負担がかかりにくい身体を作ることができます。
そして、正しい姿勢を覚えて、それを維持することは簡単です!
と、言いたいところですが、若干難しい、というのが本音です。
というのも、そもそも「正しい姿勢」に関する一般的なイメージは、残念ながらまだ間違っていることが多いからです。
代表的な例としては、「胸を張ってアゴを引く」「背筋をまっすぐにのばす」などです。
背骨は横から見るとなだらかなS字を描いているのが理想なのですが…
「正しい姿勢」=「背骨がまっすぐ」というイメージが、本来の正しい姿勢を作る妨げになってしまっている気がします。
また、一般的にすすめられている姿勢矯正の中には、背骨のS字カーブを考えずに胸だけ張らせるようなやり方もあるので、注意しなければなりません。
とは言うものの… 何が正しいのかを判断するのは難しいですよね。
そこで!
とりあえず、「背骨を横から見た画像」を見ましょう↓
そして、できればどこが反っていて、どこが丸いのかを覚えましょう。
それが正しい姿勢を作る第一歩になります。
本当です☆
姿勢に関する情報は、定期的に載せていますので、ぜひ、過去のコラムもチェックしてみて下さい!
と、いうことで、
姿勢のことなら生活整体へ、お気軽にご相談ください!
それではまた!
2021.1.20 在宅ワークで運動不足の方にもオススメ!
~1日1回、10秒走る~
こんにちは、生活整体の加藤です。
コロナ禍で、在宅ワークが増えた方から、通勤が無いだけでも運動不足になった、という話をよく聞きます。
しかし、もともと運動習慣がなかったり、そもそも運動をするのが好きではなかったりする場合、毎日身体を動かすのは簡単ではないですよね…
そこで、今回は、普段からあまり運動をしない、好きではない、という方にもオススメの、毎日できる簡単な運動を一つご紹介します。
それは、「1日1回、10秒走る」です。
これは、施術を受けにに来られた方にも頻繁におすすめしている運動です。
当院の方針では、運動は、好きな人はする、好きではない人はしなくていい、とお伝えすることが多いです。しかし、「しなくていい」というのは、運動する時間を特別に作らなくてもいい、ということで、「歩く」をはじめとした、基本的な日常生活動作は、ある程度意識して行うことはおすすめしています。
ただ、「走る」ことは、日常生活に必要ではないので、「そういえば、最近走っていないな」という方も多いことからおすすめ運動としてピックアップしています。
例えば、普段、急いで小走りで信号を渡る事はあっても、「走っている」という意識は少ないのではないでしょうか。
今回おすすめしている「10秒走る」は、今から走るぞ、と意識して行うことが重要です。
速く走る必要はありませんが、「タッタッタ」と跳ねることは少し意識して、自分のペースで行ってみてください。
オススメポイントとしては、
・ 歩くだけでは刺激されない筋肉を刺激することができる
・ 骨盤が後傾している場合、引き上げることができる
・ 今日は身体が重い、軽い、などの状態を毎日確認できる
・ 毎日続けていれば、走れる身体を一生維持できるかもしれない!
など、たくさんあります。
身体への負担も少ないですし、毎日続けていると、今日は早く走ってみようかな、など、ちょっと楽しくなってきたりもします。
できれば、荷物は少ない時に、安全な場所で、外に出ない日も何かしら用事を作って走ってみましょう。
ということで、
「1日1回、10秒くらいならできそう」と思った方は、ぜひ!実践してみてください。
それではまた!
2020.12.4 感染予防対策
~冬場の換気と消毒について~
こんにちは、生活整体の加藤です。
冬場になって、新型コロナの感染者数が増加してきました。
当院でも、引き続き感染予防対策を続けながら、冷静に対処していきたいと思っています。
そこで、今回は体のことではなく、冬場の換気や院内の消毒など、当院の感染予防対策についてお伝えします。
夏場は、冷房をつけながら常時換気という体制で営業できたのですが、さすがに寒くなってくると常時窓を開け放つことが難しくなってきました。
現在、施術中は窓を少し開けています。そして、インターバルの時間で、一度、玄関のドアと2つの大きな窓を開けて空気を入れ替えています。
暖房をつけながらなので、エコではないですが、今は感染予防を優先させています。
次に、消毒について。
現在、当院では、手指はもちろん、タオルやベッドなど、施術で使うものは全て、毎回アルコール消毒をしています。
特に、マクラは呼気が一番かかる場所なので、施術ごとに消毒&交換を行っています。
使用しているマクラは、通常よりソフトなものをベッドと別に注文しています。
(画像のマクラです。)
うつ伏せの場合、マクラが硬いと顔が痛くなってくるので、柔らかいものを選んでいます。
来院されている方には、顔が痛くないと好評です☆
ぜひ一度お試しください!
また、湿度とコロナの感染との関係は、まだよくわかっていないようですが、乾燥から喉を守るために、加湿器は常時つけて営業しています。
ということで、
皆さま、体調にはお気をつけてお過ごしください。
そして、お体が辛いときには、お気軽に生活整体にご相談ください。
それではまた!
2020.11.9 テレワークでの座り方について
こんにちは、生活整体の加藤です。
最近、テレワークでの肩こり、腰痛に悩んでいる方がよくいらっしゃいます。
そこで、今回は、テレワークで、肩腰への負担を減らす座り方についてお伝えします。
テレワークが増えたことで、デスクとイスを買いました、という方もいらっしゃいましたが、置き場所が無いので、食卓で、という方も多いのではないでしょうか。
自宅で、長時間パソコンを使う場合、環境的に良くないのは、ローテーブルで背もたれ無し、という状態です。
床に座って背もたれがない状況で長時間は、肩こりや腰痛が起きやすくなってしまいます。
前回もお伝えしましたが、デスクワークを長時間する場合、背もたれは必須です。
しかし、デスクやイスを置く場所が無い!という場合、まず、対処法としては壁やベッドなどの前にクッションを置いて、よりかかれる状態を作ることです。
または、折りたたみ式の座椅子であれば、使わない時は立てかけられるので購入することをおすすめします。
背もたれ部分は、腰までしかないものよりは、背中全体をカバーできる大きさのもののほうが良いです。
ただ、それでも床座りの場合、足の置き場が問題になります。
横座りやあぐらという方が多いと思うのですが、ずっと同じ姿勢では負担がかかるので、定期的に座り方を変えることを心がけてください。
足を前に出して伸ばした状態も、時間が長くなると足が突っ張ってきてしまうので、膝の下にクッションやタオル等を入れる方法を試してみてください。
一番良いのは、イスとデスクを用意することです。足の自由度が上がるので、負担が分散されます。
イスの高さは、足が床やイスの足置きに着くことが基準です。
また、丁度良い高さの肘掛けがあると、更に首肩への負担を減らすことができます。
前回お伝えしましたが、イスがある場合でも、背もたれの前にクッションを入れて、背もたれと背中の間の空間を埋めてしまうことをオススメします。
まとめると、
・ イスとデスクをおける環境がある方は用意する
・ 置けない場合は、背もたれを作り、こまめに座り方を変える
ぜひ、お試しください!
また、お身体のメンテナンスは、ぜひ生活整体へ!
それではまた!
2020.10.7 デスクワークで一日中良い姿勢を保つのは、疲れます!
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、座っているときの姿勢についてお伝えします。
デスクワークで、パソコンをしている時に姿勢が良いと、仕事もできるように見えてかっこいいですよね。
デスクワークで良い姿勢をキープすることで体感を鍛える、という記事も目にしたことがあります。
デスクワークで良い姿勢を維持する方法としては、座面が前に傾いているイスや、バランスボールが良い、というのもよく耳にします。
しかし、短時間のトレーニングなら良いとしても、一日中背もたれ無しで良い姿勢を保つのはさすがにオーバーワークで、疲れますし、肩も凝ります。
というのも、座っているときは、立っているときと比べて骨盤がやや後ろに傾くので、座位で良い姿勢を維持するには力が必要です。短時間ならいいのですが、一日中では疲れてしまいます。
良い姿勢を意識するのは立っている時の方がオススメです。
では、座っている時はどうしたらいいのかというと、
ラクして良い姿勢を保つのがポイントです。
やり方は簡単です。
イスの背もたれの前に、大きめの枕のようなクッションを置くだけです。
デスクワークの時に、背もたれをあまり使わない方は、背もたれと背中の間に空間があります。そこを埋めてしまうという考え方です。
また、背もたれを使っている場合で多いのが、お尻をズルンと前に下げて寄りかかる姿勢です。この場合も、背中は背もたれについていますが、お尻の後ろ側は間があいている状態になります。
この空間を埋めて、骨盤を立てると、ラクして良い姿勢を作ることができます。
クッションは、できればある程度厚みがあって、柔らかすぎないもので、できれば背中まで高さがあるものを選んでください。
在宅ワークがある方は、お家にある枕やクッションでまずは試してみるのが良いと思います。
この方法だと、ラクして良い姿勢が作れますし、肩こりや腰痛の予防にも最適ですので、ぜひ、お試しください!
そして、姿勢が気になる方は生活整体へ!
ということで、それではまた!
2020.9.10 姿勢について知りたい方には、
「生活整体の姿勢講座」もオススメです!
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、姿勢講座についてお伝えします。
生活整体は姿勢ケアの専門院です。
良い姿勢は、力を入れて作るものではありません。
最小限の力で保てるのが理想です。
しかし、実際には、力を入れて良い姿勢を作ることをすすめるような情報が多いのが現状かと思います。
良い姿勢を保つのに必要なのは正しい知識です。
例えば、このコラムでもよく書いているのですが、「胸を張ってアゴを引く」や、「背筋をピンと伸ばす」といった表現は、緊張姿勢につながることが多く、胸を張りすぎると、首、肩、背中の症状が取れにくくなってしまいます。
胸を張ってアゴを引く姿勢は、力を入れていないと保てません。
また、アゴを引きすぎると、ストレートネック(ミリタリーネック)になってしまいます。
本当は、多くの方が、胸ではなく、骨盤と腰を整える必要があるのですが、知識がないとなかなかうまくいきません。
私は、できるだけ多くの人に、姿勢に関する正しい情報を伝えることをライフワークにしています。
そこで!
生活整体では、施術を受けるだけではなく、正しい姿勢について知りたい、自分の姿勢を理解して、正しいメンテナンス法を知りたい、という方にオススメの姿勢講座をご用意しています。
お値段は、45分で3300円と、大変リーズナブルです。
講座を受けていただいた方には、ここでしか手に入らない、オリジナルのテキストも無料でお渡ししています。
ご予約は、ホットペッパーのクーポンから選んで頂くこともできますし、お電話で伝えていただいても結構です。
主な内容は、
・ 理想的な姿勢とはどういうものか
・ ねこ背の種類
・ 自分で骨盤の傾きを計る方法
・ 現代人の背骨のパターン
・ 自分でできる姿勢の調整法
・ やってはいけないこと!
などなど、盛りだくさんとなっています。
実際に骨模型に触ったり、自分の骨盤や背骨がどういう状態なのかを感じたり、それぞれの状態に合わせて、最小限の力で良い姿勢を保つコツを身につける事ができるようにすすめていきます。
身体にこりや痛みが出やすい方はもちろん、姿勢について知りたい方、各種トレーナの方、同業者の方でも構いません。
と、いうことで!
「生活整体の姿勢講座」
興味があるかたは、ぜひ一度体験してみてください!
それではまた!
2020.8.13 背中はもともと「まるい」ところ
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、背中の形についてお伝えします。
背中の形は、普段、姿勢について説明をするときに、なかなか伝わりにくいことが多い場所です。
背中は、腰の上から首の下までで、肋骨がある部分です。肩甲骨もありますね。
腰と首には肋骨がありません。
この「背中」なのですが、姿勢に関しては、「ねこ背はダメ!」というイメージが強いので、丸まっていてはいけない、と思っている人がほとんどなのではないでしょうか。
しかし!
骨格の解剖図を見ると誰でもわかるのですが、背中はもともと「まるい」ところなのです。
肋骨で囲まれている部分を「胸郭」と呼ぶのですが、胸郭は前にも後ろにも出っ張っているカゴのような形をしています。
前(胸)のほうが、より出っ張っていて、後ろ(背中)はなだらかに丸いという感じです。
ですから、胸を張ろうとして背中ばかりに力を入れると、背中が凹んでしまって、窮屈な形になります。
当院に来ていただいた方には、骨模型を見ていただくのですが、背中は丸くても良い姿勢が保てる、という説明をしながら模型を見てもらうと、「?」という反応になることも少なくありません。
世間に出回っている「良い姿勢」に関する情報が、胸を張る、肩甲骨を寄せる、といったものに偏りすぎているため、背中は丸くても良い姿勢というイメージがしづらいのだと思います。
背中を反らせて良い姿勢を保とうとすると、肩こりや首こり、頭痛や背部痛などが取れにくくなる原因になります。しかも、こりを解消しようとしてそこからさらに背中に力を入れてしまうので、悪循環に陥ります。
その状態が続くと、力を入れていなくても背中が凹んだ状態が維持されてしまいます。そういう複雑な背骨がクセになってしまっている方は少なくないのですが、それを解消する方法が一般的にはほとんど紹介されていないので、なかなかやっかいです。
生活整体では、背中に力を入れなくても、良い姿勢を保てるように施術を行い、姿勢に合ったセルフケア法もお教えしています。
姿勢のことなら生活整体
肩こりや頭痛がある方で、肩甲骨を寄せる体操をしても解消できない方はぜひ、当院にいらしてみてください。
それではまた!
2020.7.16 反り腰について③
~反り腰は良くないのか?~
こんにちは、生活整体の加藤です。
当院は、2020年7月3日に、お堀の反対側へ移転しました。旧店舗からは5分ほどの距離ですが、住所は新宿区から千代田区に変わりました。
新型コロナに影響される日々が続いておりますが、常に感染症対策を考えながら営業をしていきたいと思います。
今後とも、生活整体を、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、前回から期間が空いてしまいましたが、移転して一回目の内容は、前回に引き続き「反り腰について」です。
今までのコラムで、腰はもともと反っているところなので、反っていないほうが問題がある、というようなことをお伝えしてきました。
また、反り腰だと言われたことのある人でも、実際にちゃんと計測してみると、実は反り腰ではないという場合も多くあります。(角度の基準については前回の記事を御覧ください。)
では、反り腰自体にはどんな問題があるのでしょうか。
「反り腰」という言葉には「反りすぎている」という意味がすでに含まれています。
本当に反りすぎている場合は、やはり問題があります。
腰の反りが強くなると、腰の「関節」に負担がかかります。
背骨の構造は、前側に椎間板が、後ろ側に関節があります。
つまり、腰の反りが強くなりすぎると、後ろにある関節の噛み合いが強くなってしまうため、関節痛が出やすくなるのです。
腰を反らせると痛いのがこのタイプの腰痛の特徴です。
また、分離症という、関節の骨折が起こるリスクもあります。(分離症は、10代で起きることが多いです。)
また、筋肉は、腰の後ろ側が短縮した状態になり、椎間板は、後ろ側が圧迫される形でそれぞれ負担がかかります。
その場合、前屈で腰に痛みが出ることもあります。
ということで、確かに「反りすぎ腰」は、腰痛のリスクがあるのですが‥
実は、腰の反りが少ないタイプ(腰椎前弯の減少)の方が、腰痛になる確率は高かったりします↓
ですから、反り腰が気になる場合、
1、 現在、腰痛がある
2、 腰を反らせると痛い
3、 見た目が気になる
ということが無ければ、それほど気にしなくていいかもしれません。
ただ、上の3点に当てはまる場合は、早めにケアをしたほうが良いので、気になる方はぜひ、生活整体にご相談ください!
今回もまとめは、
「腰はもともと反っている!」
ということで、
それではまた!
2020.4.20 反り腰について②
~どれくらいで「反りすぎ」なのか?~
こんにちは、生活整体の加藤です。
新型コロナウイルスの影響が計り知れないほどになってきています。
ある程度終息したとしても、今まで通りの社会生活ができるようになるまでどのくらいかかるのか、だれも正確にはわからない状況だと思います。
皆さま、睡眠、栄養を充分にとり、難しいですが、なるべくストレスを溜め込まないようにして、免疫力を維持するように心がけてください。
皆さまのご健康を、心より願っております。
そんな中ですが、今月も姿勢についての情報をお伝えしたいと思います。
今回は、反り腰について、その2です。
前回もお伝えしたように、腰はもともと反っている場所なのですが、「反りすぎている」状態を表す時に、反り腰という表現が使われます。
では、どれくらいが反り過ぎなのでしょうか?
反り腰と言われたことがある、という方も多いと思いますが、実は、反り腰を正確に診断するのは簡単ではありません。
というのも、腰の反っている角度を、腰椎前弯角というのですが、これは、レントゲン画像に線を引いて計測するので、外見だけで診断するのは不十分です。
ちなみに、腰椎前弯角は、30度~60度で正常だとされています。(資料によって多少異なります。)
下の図で、腰椎前弯角40度です↓
これで平均くらいですね。前述の基準値で見るなら、平均以下ですが、これくらいキレイにそれていればかなり良い状態だと思います。
次に30度です↓
これで基準値最低レベルなので、これより反りが少ないと「腰椎前弯の消失」です。椎間板が薄くなることでも、腰の反りは減っていくので、反りが少ないもの問題があります。
次に60度、これで基準値MAXです↓
けっこう反っている気がしますが、これでも基準の範囲内です。
つまり!
「反り腰」とよぶなら、これよりも反っていないといけないことになりますね。
次に、腰痛がある方によく見られる形の一つをご紹介します。
これで腰椎前弯角は35度です↓
見たとおり、腰の下の方だけ反りが強くて、上の方は平らです。
全体の角度は35度で少ないほうですが、下の方だけ反りが過剰になっているため、その部分に集中して負荷がかかってしまいます。
もともと背骨の前後の弯曲が大きく、メリハリがある背骨を「動的な弯曲」とよび、もともとなだらかな形の背骨を「静的な弯曲」とよびます。
どちらの形も、それぞれの弯曲のバランスが良ければ問題ありません。もともとの体型、ということです。
バランスが崩れて、一部だけ弯曲が強くなっているような状態のほうが問題は多いのです。
いかがでしたか?
反り腰について、なんとなく、イメージできたでしょうか?
ということで、次回も引き続き、反り腰についてです。
それではまた!
2020.3.12 反り腰について①
~腰はもともと反っている~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回のテーマは、反り腰です。
実はわたし、「反り腰」という表現が好きではありません。
というのも‥
「反り腰」とは、簡単に言うと、腰が「反りすぎている」状態のことなのですが、「反り腰は良くない」、というイメージが強いせいか、「腰が反っているのは良くない」と思っている人が多いからなのです。
しかし、腰はもともと反っているところです。
良い姿勢を保つためには、この「腰の反り」が必要不可欠です。
解剖学的に書くと、「腰椎の前弯」です。
何度も言いますが、腰はもともと反っています。
しかし、それを知らない人も多いのが現状です。
そこで!「反り腰」という表現はやめて、「反りすぎ腰」くらいにしたら、勘違いも減るのではないかと思っています。
時々、反り腰のチェック法で、壁を背にして立つと、腰の後ろに手が入る、という項目を見ることがあるのですが、これも良くない気がします。
もともと反っているんですから、「手」ぐらいならスッと入ります。
入るのが普通です。
入らないほうが問題です。
入らない場合は、「腰椎前弯の消失」です。
腰の反りが少なくなって、腰椎が真っ直ぐになってしまうと、椎間板に負担がかかりますし、椎間板が薄い状態では、必ず腰椎の前弯は少なくなります。
腰は、反りすぎていても問題ですが、反っていないのも問題なのです。
ちょうどよく、なだらかに反っているのが理想です。
また、腰が反りすぎて見えても、体型によっては問題が無いこともあります。
次回はそのあたりについて、もう少し書いていこうかと思います。
ということで、「腰はもともと反っている!」ということを、知らなかった方は、この機会にぜひ、覚えてみてください。
また、腰が反っていることをイメージできるようにするために、「腰の歌」という動画をyoutubeで公開していますので、ぜひそちらもチェックしてみてください↓
https://youtu.be/BdIvY2UmPVo
それではまた!
2020.2.6 ストレートネックについて2
~2種類のストレートネック~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回はストレートネックについて、その2です。
ストレートネックについては、気になっている方も多いと思います。また、ストレートネック=姿勢が悪いという情報も多く見られます。
しかし、一般的には姿勢が良く見える場合でも、実はストレートネック、という人もいるのです。
そこで、今日は、2種類のストレートネックについてお伝えします。
1、 ねこ背タイプ
このタイプは、一般的にストレートネックの例としてあげられていることが多いです。
いわゆる「ねこ背」の状態だと、首が前に出てしまうことが多く、首が斜め前にストレートになります。
その状態だと、首や頭が重心線よりも前にあるため、首、肩、背中など、後面の筋肉が常に疲労してしまい、肩こりの原因になります。
2,胸を張ってアゴを引くタイプ
このタイプは、「ミリタリーネック」ともよばれ、首が地面に対して垂直にストレートになっています。
軍隊の姿勢のように、シャッキっとしているので姿勢は良く見えますが、実は、力を入れていないと維持できないため、やはり関節や筋肉に負担がかかります。
自分で良い姿勢を保とうとしている方、バレエなど、特定のトレーニングをされている方に多く見られます。
以前から何度かお伝えしているように、この「胸を張ってアゴを引く」タイプは、弊害も多いため、注意が必要です。
以上、大雑把に分けると、この2種類です。
どちらのタイプも、改善するためには、前回お伝えしたように首だけではなく、全体の姿勢を整える必要があります。
そして、これは前回もお伝えしたのですが、ストレートネックはほとんどの人がなおります。
世の中には、様々な姿勢やねこ背の改善法が紹介されていますが、大切なのは、まず、自分の姿勢のタイプを「知る」ことです。
ストレートネックもそうですが、自分だけで姿勢を改善しようとすると、うまく行かないことも多いです。良い姿勢を維持するために必要なのは、正しい知識と、ちょっとしたコツです。
生活整体へ来ていただければ、あなたに適した情報を個別にお伝えしていますので、ぜひ一度ご相談下さい!
それではまた!
2020.1.14 ストレートネックについて1
~なおる?なおらない?ストレートネックの秘密~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、ストレートネックについてお話しします。
病院などで、「肩こりの原因はストレートネック」と言われたことがある人もいらっしゃると思います。
と、いうことは!?
ストレートネックをなおせば、肩こりも軽減する、ということになります。
「でも、ストレートネックはなおせないのでは?」
と、思っている方も多いと思いますが、実は、ほとんどの場合、ストレートネックはなおせます。
ということで、まず、ストレートネックとは、どのような状態なのか、ということからお伝えします。
ストレートネックとは、読んで字のごとく、横から見た時に、首が真っ直ぐな状態であること指します。
背骨は、横から見た時に、S字にカーブしているのが理想の状態とされています。
その中で、首(頚椎)と腰(腰椎)は反っていて、背中(胸椎)はなだらかに丸くなっています。
ストレートネックは、この反っているはずの頚椎が、まっすぐ、もしくは逆に後ろに丸くなっている状態です。
レントゲンで測る場合、7つある頚椎の、1番上と1番下の骨の角度を計測して判断します。
通常は、この角度が30~40°であり、30°以下がストレートネック、ということになっているのですが、(この基準は、資料によって若干異なるようです。)
もともと背骨のS字カーブが緩やかな人もいるので、角度が少なくても、なだらかに反った状態であれば問題ありません。
ちなみに日本人は、身体の大きな人種に比べると、比較的前後に平べったい骨格をしています。
また、角度だけで見てしまうと、見た目はストレートネックでも、一番上の骨だけで頭を起こしているような場合、角度は問題がない、ということになってしまうので、角度だけが基準なわけではありません。
実際、病院でも、レントゲン画像の角度を測って診断するというよりは、全体の見た目で診断していることのほうが多いようです。
このように、ストレートネックの状態だと、背骨が理想的な形ではないため、日常生活で、「立っている」「座っている」だけでも、筋肉や関節、椎間板などに負担がかかってしまいます。
ですから、いま、症状が無い場合でも、長期的に見るとマイナス面が多く、頚椎の変形を引き起こす要素になる可能性などもあります。
次に、はじめに書いた、ほとんどのストレートネックはなおせる、ということについてお伝えします。
背骨は、それぞれの骨が椎間板と関節でつながっており、頚椎はその中でも可動性の良い部分です。(1番上の骨だけは椎間板がありません。)
ストレートネックの状態でも、上を向く(首を反らせる)ことができれば、反った形になれる、ということなので、「なおる」というわけです。
ちなみに、なおらない例をあげると↓
1, 頚椎が癒着、変形しており、可動性がない
2, 頚椎の椎間板が、全体的にかなり薄くなっていて、可動性がない
3, 手術で、頚椎が固定されている
です。
では、どうやってなおすのかというと、簡単に言えば、姿勢を改善することです。
首を反らせることができても、例えば、姿勢が悪い状態で首だけを起こそうとすると、筋肉を使って首を反らせている状態になるので、維持するだけで疲れてしまいます。
全体的に見ても、ねこ背のまま首だけを起こしている姿勢は、かなり窮屈ですよね。
ですから、首だけではなく、姿勢全体を整える必要があります。
首と頭は、身体の一番上にあるので、首から下の姿勢を整っていれば、無理なく頚椎の前弯を保つことが出来ます。
ということで、
ストレートネックはなおせる!
なおすなら首だけではなく全体を!
姿勢の改善は、生活整体まで!
と、宣伝をさせていたところで、次回はストレートネックの種類についてお伝えします。
それではまた!
2019.12.06 からだのことなら「生活整体」へ
はじめまして、生活整体の加藤です。
このブログでは、日常生活で役立つ、ここだけの情報をたくさんご紹介していきますので、ぜひ御覧ください!
生活整体はH30.3.28市ヶ谷にオープンしました。
おかげさまで、開院からもうすぐ1年になります。市ヶ谷にお住まいの方、お勤めの方はもちろん、新宿、四谷、飯田橋、九段下、麹町などから、さらに遠方の方々にもご利用いただいています。
場所は、市ヶ谷駅から徒歩1分、釣り堀の目の前、マクドナルドが一階にあるビルの7階です。
JR市ヶ谷駅から出て、市ヶ谷橋を歩くと、ちょうど右手前方に窓の白い文字が見えるので探してみてください。(駅のホームからも見えますよ。)
当院の特徴は、筋肉や関節を、ほぐし、伸ばし、時には使わせながら、身体全体を整えていく施術法にあります。
骨盤や背骨の画像データと、豊富な臨床経験に基づいた独自の手技で、それぞれの状態に合わせてオーダーメイドの施術を行っていきます。
施術は、しっかりとお話を伺ってから行います。関節をポキポキ鳴らしたり、無理やり動かすようなことはしていませんので、はじめての方でも安心して受けられると思います。
また、日常生活での注意点や、症状に合った簡単な体操などもアドバイスしています。
日常生活でできる簡単な体操は、このブログや動画でもご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください!
「からだのことなら生活整体」
肩こり、頭痛、腰痛はもちろん、手足の症状、産前産後のケア、骨盤矯正、スポーツ障害、自律神経障害、姿勢矯正、ねこ背改善、各種リハビリなど、お身体で気になることがある方はぜひ一度ご来院ください。
それではまた!
2019.11.12~ 身体のゆがみについて5 ~今より良くなる!~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今日は、身体のゆがみについて、その5で、テーマは「今より良くなる!」です。
身体のゆがみは、直そうと思えば、現在の状態よりは必ず良くなります。
では早速ですが、現在、成長過程にある方の場合(身長が伸びている間ですね。)についてお伝えします。
骨格の形は、遺伝的な要素がもちろんありますが、生活習慣でクセがついてしまう要素も多いです。ですから、子供の頃から左右にかたよるクセがつかないように気をつけていれば、ゆがみにくくなるということです。
※成長過程で注意が必要なものに「側弯症」があります。側弯症は、主に成長の過程で背骨が曲がってしまう病気です。これは学校の健康診断でチェックされます。側弯症は、軽度であれば大きな問題はないのですが、中には重度で、進行してしまうものがあります。進行性である場合、クセに気をつけるだけではどうにもなりませんし、民間療法だけに頼るのも危険なので、必ず医師に相談するようにしましょう。
では、大人はどうでしょう。
大人になるということは、骨の成長が終わり、あとはその形を維持する、というシステムに変わった状態ですが、基本的には注意することは成長過程と同じです。
成長が終わっていても、日常生活のクセなどで、身体の使い方が片寄ってしまうと、さらに身体がゆがんでしまうことになります。
このとき、通常は、もともとの骨格のゆがみに合わせてゆがみが強くなります。
もともとの骨格が、例えば右に傾いているところがあるとすると、日常生活でも右に傾きやすくなる、ということです。
例えば、身体の使い方を全く気にせずに、クセがあるまま放っておいた場合、ゆがみが整う方向にゆがんでいくことはほとんどないでしょう。
逆に、少しでも意識して生活習慣を変えていけば、整いやすくなります。
はじめにお伝えしたところに戻りますが、ゆがみを「整えたい!」という意思があれば、「今よりは良くなる」ということです。
身体のゆがみを整える簡単な方法は、このコラムでもご紹介していますので、ぜひ御覧ください。
また、自分のゆがみを知りたい方、誰かに整えてもらいたい方は、ぜひ、生活整体にいらしてください。
それではまた!
市ヶ谷、四谷、麹町、飯田橋、神楽坂、九段下、曙橋etc…
市ヶ谷だけでなく、近隣の地域の方も多くご利用いただいています。
からだのことなら生活整体
2019.10.21~ 身体のゆがみについて4 ゆがみと機能
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、身体の機能(使い方)とゆがみの関係についてお伝えします。
身体がゆがんでいると、使い方も悪くなりそうですよね。
スポーツ選手でも、身体がゆがんでいたら、パフォーマンスが落ちてしまいそうな気がしますが、実際はどうなのでしょうか?
今までもお伝えしてきたように、身体が全くゆがんでいない人はいません。
スポーツでも、左右どちらかだけを多く使う競技は多いので、一流のアスリートでも、意外とゆがみが強い場合があります。
ちなみに、ウサイン・ボルト選手は側弯症です。
※ 側弯症は、背骨が左右に曲がってしまう病気です。人によって程度は違います。
側弯症でも、世界一です。
もし、背骨のゆがみがなかったら、タイムは上がるのでしょうか?
なかなか興味深いところです。
では、身体のゆがみと身体の機能について、何を基準にすれば良いのでしょうか。
ここでは、ゆがみ率を基準に考えてみたいと思います。
例えば、身体のゆがみ率を10段階に設定して、数が多いほどゆがみも大きいとします。
例えば、あるアスリートが、最も調子のいい時のゆがみ率が「2ゆがみ」 だとして、「3ゆがみ」 や、「1ゆがみ」 になると調子が悪くなるとすると、その人にとって「2ゆがみ」の状態がベストである、ということになります。
つまり、自分の状態を知って、身体のゆがみと上手に付き合うことが大事、ということです。
当たり前のようですが、身体はひとつで、つながっています。
日常生活の様々な要素が複雑にからんで、身体のクセ(ゆがみ)が作られます。
過度に心配をする必要はありませんが、ケアが必要な場合もあります。
大切なのは、自分の状態を「知る」ことです。
と、いうことで、
身体のゆがみをチェックしてほしい、ゆがみのケアをしたい、という方は、お気軽に生活整体にご相談ください!
それではまた!
2019.8.29~ 身体のゆがみについて③ ゆがみと症状
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、身体のゆがみと症状の関係についてお伝えします。
当院では、身体のゆがみとの関係を探りながら施術を行っています。
症状について、お話を伺い、お身体の状態を確認して、症状と関係しているようであれば、それを整えていきます。
方法は、背骨や骨盤などの関節の配列を見ながら、ゆがみが整う方向へほぐしていく、という感じです。
前回もお伝えしましたが、身体のゆがみが原因で起こる症状の特徴の一つは、症状に左右差があることです。
例えば、腰痛が右側にあって、身体が右に傾いていれば、患部が圧迫されることで痛みが出ている可能性があります。
そういう場合、身体を右に傾けると症状が悪化し、左に傾けると楽になったりします。
この時、筋肉も緊張していると、左に傾けると右にハリ感が出ることもあります。
また、本人は症状に左右差を感じていない時でも、体幹を左右に曲げる検査を行うと、左右で感覚が違うということも多くあります。
このように、ゆがみと症状は関係が深いといえます。
さらに、筋緊張が強くなると患部が収縮するので、症状が強くなると、ゆがみも普段より強くなることもあります。
逆に、痛みから逃げるために、無意識に痛くない方へ身体を傾けていることもあります。
これは、痛みとゆがみが一致していないパターンなのですが、痛みから逃げるためにゆがみが発生しているので、やはり、ゆがみと症状は関係している、ということになります。
しかし…
身体がゆがんでいると必ず症状があるのかというと、そんなことはありません。
ゆがんでいても、症状のない方はたくさんいます。
また、ゆがみの程度と症状の強さも比例しません。
誰が見てもゆがんでいるのに、どこにも症状がない人もいますし、わずかに傾いているだけでも、強い痛みがある場合もあります。
ですから、以前にもお伝えしましたが、誰にでもゆがみはあるので、心配しすぎるのも、かえってストレスになってしまうかもしれません。
痛みなどの症状があったり、痛みがなくても、違和感があったり、見た目が気になったりなど、気になることがあれば見てもらうのが良いと思います。
一度見てもらうと、自分の状態がわかるので、それだけでも安心できるかもしれませんね。
ということで、
身体のゆがみが気になる方は、ぜひ一度、生活整体へお越しください。
それではまた!
2019.7.9~ 身体のゆがみについて② ゆがみって、直した方がいいの?
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、身体のゆがみは直した方がいいのか、についてお伝えしていきます。
前回は、人間の外観と骨は左右対称で、内臓と筋肉(一箇所だけ)は非対称だという内容でした。
では、見た目や骨格が「完璧に」左右対称な人はいるのでしょうか?
‥いませんね。
程度の差はありますが、誰にでもゆがみはある、ということです。
ですから、いくら身体を整えても、完全に左右対称にはなりません。
整体等に通う場合でも、目標を、左右対称になるまでに設定してしまうと、永遠に通わなければならなくなってしまいます。
また、全てのゆがみを整えなければならないわけではありません。
では、身体のゆがみは、どういう場合に、どこまで整えればいいのでしょうか?
ということで、まず、ゆがみをケアしたほうが良い場合について、指標を3つあげます。
1, ゆがみが原因で起きている症状がある
2, 見た目が気になる(鏡を見た時や、写真を撮ったとき、など)
3, 機能が気になる(スカートが回る、肩に鞄をかけると片側だけ落ちる、など)
左右に一つずつある腎臓も、右側がやや下にあります。これは、右側の腎臓の上に、大きな肝臓があるからです。
横隔膜の非対称性も、この内臓の位置に関係しているようです。左側の心臓と、右にある肝臓との関係で、横隔膜の右側がやや上に位置しているんですね。
つまり、ゆがんでいることで、体や心(気分)にストレスかかっている場合は、ケアしたほうがいい、ということです。
1,の「ゆがみが原因で起きている症状」の主な特徴は、症状に左右差があることです。
日常生活での使い方(クセ)が原因で身体にゆがみができると、左右特定の場所に負担がかってしまいます。
特に、肩こりや頭痛、腰痛などに左右差がある場合は、身体のゆがみが原因であることを疑っていいと思います。
身体の中は非対称!
2,の見た目については、主観でいいと思います。ゆがみが気になること自体がストレスなわけですから、ゆがみを減らせばストレスも減ります。
機能についても同じです。上にあげた例以外にも、靴底が片側だけ減る、片足だけつまずく、片側に振り向きにくい、など、気になる場合はケアをオススメします。
次に、どこまで整えればいいか、について。
これは、大雑把ですが、症状や見た目、機能などが、それぞれ気にならなくなるまででいいと思います。そうすると、見た目が一番時間がかかるかもしれませんね。
しかし、せっかく整えても、身体のゆがみは、日常生活のクセや習慣が原因で作られてしまうことがほとんどなので、ゆがみの原因を減らさなければ、また同じようにゆがんでしまう可能性があります。
だからといって、すべての生活習慣を見直す必要はありません。
影響がありそうな原因を、1つか2つにしぼって改善していくのがポイントです。
生活整体では、施術の際に、身体のゆがみの原因をさぐり、生活の中で簡単にできる対処法、自分でできる体操などもお教えしています。
身体のゆがみが気になる方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。
それではまた!
2019.6.15 ~ 身体のゆがみについて① 身体って左右対称なの?
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回のテーマは、身体のゆがみです。
身体のゆがみが気になる!という方は多いと思いますが、今日は、「そもそも身体は左右対称なのか?」ということについて考えてみたいと思います。
まず、表面から見てみましょう。
身体を前から見た時
やはり左右対称なんですかね。(顔がちょっと怖いです)
次に、いろいろとっぱらって骨だけ見てみましょう。
そうです、骨は左右対称なんです。
では、筋肉はどうでしょうか。
筋肉も、左右対称である骨に付着していることを考えると左右対称に見えますが…
実は、一箇所だけ、対称ではない筋肉があります。
それは、横隔膜です。
横隔膜は、焼肉でいうと「ハラミ」で、ホルモン(内臓)のメニューに入っていますが、筋肉の分類では骨格筋といって、手足や体幹を動かす筋肉と同じ種類の筋肉なのです。
次に、内臓です。
内臓は左右非対称です。心臓、胃、肝臓など、一つしかない臓器は身体の真ん中ではなく、左右どちらかにあります。
腸は、長くてグネグネと折り畳まれていますが、やはり左右非対称です。
左右に一つずつある腎臓も、右側がやや下にあります。これは、右側の腎臓の上に、大きな肝臓があるからです。
横隔膜の非対称性も、この内臓の位置に関係しているようです。左側の心臓と、右にある肝臓との関係で、横隔膜の右側がやや上に位置しているんですね。
左右非対称ということは…
横隔膜は呼吸に関係するので、毎日呼吸をしていたら身体がゆがんでしまいそうな気もします。
しかし、レントゲンで見ても、体幹のゆがみは人によって右下がり、左下がり、どちらのパターンもあります。
もし、横隔膜の収縮の影響で身体がゆがむなら、人類みな同じ方向のゆがみになるはずですが、実際は、そうではありません。
不思議です…
身体については、不思議じゃないことのほうが少ないかもしれません。
なんてことを考えていると話が終わらなくなりそうなので、
身体の中は非対称!
ということで、次回も引き続き、ゆがみについてお伝えします。
それではまた!
2019.5.23 ねこ背 ~タイプ別のセルフケア法③~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、ねこ背のタイプの中から、「反り腰タイプ」と、「高齢者タイプ」のセルフケア法についてお伝えします。
ねこ背には、様々なタイプがあるので、それぞれのタイプに合わせた対処法を行わないと、うまく改善することができません。
そのために、まずは、自分がどのタイプなのかを知ることが重要なのですが、ねこ背のタイプ別分類については、このブログの、「ねこ背 ~ねこ背の種類について~」で説明しているので、チェックしてみてください。
ねこ背のタイプ別分類については、このブログの、「ねこ背 ~ねこ背の種類について~」で説明しているので、チェックしてみてください。
それでは、タイプ別のセルフケア法です。以下の方法をそれぞれ5秒程度、毎日1~3回ほど、片側ずつ行うものは左右一回ずつ行ってください。↓
◆反り腰タイプのセルフケア
反り腰タイプには、股関節の前側(大腰筋、大腿四頭筋)のストレッチが効果的です。
それと、巻き肩のセルフケアの2種類を行ってください。
◆高齢者タイプのセルフケア
このタイプは、背骨が全体的に丸くなっているので、効率よく背骨全体を伸ばす必要があります。
万能体操と巻き肩のセルフケアの2種類を行ってください。
また、このタイプは、足の後ろ側の筋肉が縮んでいることが多いので、ハムストリングス(太ももの後ろ側)のストレッチも効果的です。
◆注意点!!
痛みや不快感がない程度で行ってください。(特に骨盤後傾のセルフケア)
いかがでしたか?
この方法を毎日行えば、それだけでも姿勢が変わっていきます。
本当です☆
当院では、ねこ背のタイプを分類し、それぞれに適した方法で施術を行っていますので、気になる方はぜひ生活整体にいらしてください!
それではまた!
2019.5.14 ねこ背 ~タイプ別のセルフケア法②~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、ねこ背のタイプの中から、「腰ねこ背タイプ」と、「首ねこ背タイプ」のセルフケア法についてお伝えします。
ねこ背には、様々なタイプがあるので、それぞれのタイプに合わせた対処法を行わないと、なかなか改善されません。
まずは、自分がどのタイプなのかを知ることが重要です。
ねこ背のタイプ別分類については、このブログの、「ねこ背 ~ねこ背の種類について~」で説明しているので、チェックしてみてください。
それでは、タイプ別のセルフケア法です。以下の方法をそれぞれ5秒程度、毎日1~3回ほど、片側ずつ行うものは左右一回ずつ行ってください。↓
◆腰ねこ背タイプのセルフケア
このタイプは、骨盤が後傾しているので、そのケアを行います。
さらに、身体を全体的に伸ばす体操(万能体操)、巻き肩のセルフケアの2種類を行ってください。
◆首ねこ背タイプのセルフケア
このタイプの方は、背骨が複雑な形になっていることが多いので、少しケアが難しいです。
まず、骨盤が後傾している場合は、後傾のケアを行います。(前傾・後傾については、「知って得する身体の秘密~骨盤のセルフチェック法~」でご確認ください。)
次に、背中を丸めるストレッチを行います。
最後は巻き肩のセルフケアです。(このタイプは、力を抜くと、実は巻き肩になっている人が多いのです。)
「万能体操」(片方ずつの伸び)も加えると、より効果的です。
◆注意点!!
痛みや不快感がない程度で行ってください。(特に骨盤後傾のセルフケア)
いかがでしたか?
この方法を毎日行えば、それだけでも姿勢が変わっていきます。
本当です☆
自分の姿勢について詳しく知りたい、セルフケア法がうまくできない、などなど、気になる方はぜひ生活整体にいらしてください!
それではまた!
2019.4.16 ねこ背 ~巻き肩のセルフケア法~
こんにちは、生活整体の加藤です。
前回は、ねこ背の種類についてお伝えしましたが、今回はその中から、「巻き肩タイプ」のセルフケア法をご紹介します。
というのも、
ねこ背の中でも、巻き肩タイプは割合が多く、また、今日ご紹介するセルフケア法は、他のタイプのねこ背にも共通して使えるので、ねこ背の方には特にオススメな体操なのです。
巻き肩は、肩甲骨や腕の骨の前側についている筋肉が縮まっている事が多いので、この筋肉をストレッチすれば、ねこ背が改善されるというわけです。
このブログでは、姿勢について「胸は張らない」と書いていますが、巻き肩タイプのねこ背に関しては、胸を張ったほうが良いのです。
ただ、一日中胸を張っているのは疲れてしまい、効率が悪いので、丸くなっている、と感じた時に、下にご紹介する体操を一度行って、後は放って置く、ということをオススメしています。ポイントは、片方ずつ行うことです。
それではやり方です↓
◆まず、片方の腕を横に上げ、肘の位置が肩より上になる位置でキープします。
◆そのまま腕を後ろの方に伸ばしていきます。
(この時、腕が下がらないように注意しましょう。少し上げながら後ろへ伸ばすくらいがちょうど良いです。)
◆手を後ろに伸ばす時は、顔を上げて、肘や手を見るようにします。胸から腕のあたりが「伸びたなー」と感じたらOKです。
◆時間は数秒でかまいません。
◆反対側も同じように行います。
この体操のポイントは2つ↓
①肘の位置を高くすることで、大・小胸筋が効率よく伸ばせる
②片方ずつ伸ばすことで、背骨に対する悪影響がない
です。
この体操を、毎日、数回行うことを習慣にすれば、それだけでも姿勢が変わってきます。
ぜひ!
お試しください。
次回は、その他のタイプ別セルフケア法をご紹介します。
「巻き肩のセルフケア法」は、youtube「生活整体チャンネル」でも公開しているので、そちらもチェックしてみてください。
それではまた!
2019.4.1 ねこ背 ~ねこ背の種類について~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、ねこ背の種類についてお伝えします。
ねこ背を気にしている人は多くいらっしゃいますが、実際に姿勢を見せていただくと、本人が思っている状態とは違うな、と思うことも多くあります。
というのも、ねこ背には、様々なタイプがあるからなのです。
そのため、対処法もタイプに合わせて行わないと、ねこ背を改善させることができません。
肩甲骨を後ろに寄せる体操がその代表例です。
この方法は、ねこ背の対処法としてよく紹介されていますが…
例えば、胸は、首が前に出ているタイプのねこ背の人がこの体操ばかりやってしまうと、改善するどころか、悪化させることになってしまいます。
大切なのは、まず、自分がどのタイプかを「知る」ことです。
それでは、ねこ背をタイプ別に説明していきます↓
◆腰ねこ背タイプ
骨盤が後傾している人に多く、腰の上部で反り(前弯)が少なくなっていることが多いです。ねこ背の原因が、骨盤と腰にある、ということですね。
◆首ねこ背タイプ
首だけが前に出ているタイプです。背骨は全体的に平たく、胸を張るように力を入れて身体を起こしている場合もあります。力を抜くと、実は腰ねこ背タイプだったりします。
◆反り腰タイプ
このタイプの人は、骨盤が前傾していて、お腹が出るような立ち方をしています。実際に体格の良い人に多いです。背中の上の方がねこ背になります。
◆高齢者タイプ
高齢者は、若い頃に比べて椎間板が薄くなるので、背骨が実際に丸くなってきます。膝が曲がってしまうと、この形がさらに強くなります。特に80歳を超えると、背骨の丸まり、骨盤の後傾、膝の曲がり、がセットになっていることが多いです。若い人にも時々見られます。
◆巻き肩タイプ
肩甲骨や腕が前に丸くなっているタイプです。それぞれのねこ背にミックスされていることも多いですが、背骨のバランスは良くて、巻き肩だけ、という人もいます。
さて、あなたはどのタイプでしたか?
次回は、それぞれのタイプの対処法をお伝えします!
それではまた。
2019.3.20 姿勢革命 ~胸は張らない、アゴは引かない~
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、姿勢のお話です。
姿勢については、気になっている方も多いと思いますが、一般的に「良い姿勢」だと思われている状態でも、実は、力が入っていて、細かく見ると背骨のバランスが良くないことがあります。
一般的に「良い姿勢」だと思われているものの代表例は、「胸を張ってアゴを引く姿勢」だと思いますが、実は、この状態は身体が緊張していて、筋肉や関節に負担がかかっていることも多いのです。
背骨の中で、反っている部分は、首と腰だけです。
背中(特に肩甲骨の間)の部分は、なだらかに丸くなっているのが理想的な形です。
肋骨のある部分(胸郭といいます)は、丸いかごのような形をしていて、その後ろ側が背骨なので、ここが反っていると、窮屈な形になってしまいます。
胸を張ってアゴを引く姿勢は、、いわゆる軍隊の姿勢で、ミリタリーネック(ストレートネックの種類の一つ)ともよばれ、首に負担がかかります。
見た目も、実際にやってみるとわかりますが、アゴを引きすぎると二重アゴになってしまいます。
現代人の姿勢を見ていると、本来反っているはずの腰が丸くなっているケースが多いです。
つまり、「胸を張る」ではなく、「腰を張る」、といったほうが正しい、ということになります。
腰の反りがきれいに保てていれば、胸を張らなくても良い姿勢になります。
ただ、腰は反らせすぎてしまうと、腰痛の原因にもなってしまうので、適度になだらかに反らせることが重要で、自分でやろうとすると、少し難しいかもしれません。
そのせいで、手っ取り早く良い姿勢に見える「胸を張る」、という表現が一般的になってしまっているような気もします。
ただ、ねこ背のタイプの一つに、「巻き肩タイプ」というものがあり、このタイプは、胸のストレッチが必要です。
その場合も、肩甲骨を後ろに寄せるのではなく、片側ずつストレッチをする方法が効果的です。(詳しくはyoutube生活整体チェンネルを御覧ください。)
私は、この「胸を張ってアゴを引く」という常識を変えて、より正しい情報を、できるだけ多くの方に伝えたいと思っています。
そこで、今回のタイトルも、少し大げさですが、姿勢革命、としてみました。
このブログを読んでいただいた方は、とりあえず、背骨の中で反っている部分は首と腰だけ、ということだけでもインプットしていただけると良いかと思います。
姿勢に関しては、今後もこのブログでアップしていきます。動画もありますので、そちらもぜひチェックしてみてください。
自分の姿勢の状態を知りたい方は、ぜひ一度、生活整体へいらしてみてください!
それではまた!
2019.3.5 自律神経を自分で整える方法
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は、自律神経を自分で整える事ができる方法についてお伝えします。
自律神経は、すごく簡単に言うと、規則正しい生活をすれば整いやすくなります。
睡眠、食事、などがその代表例です。
「そんなこと言っても、仕事や育児があって、なかなか実践できないよ!」
という方にも、おすすめの方法がいくつかあります。
例えば、夜、よく眠れない、という場合は、とりあえず横になってゴロゴロしてみてください。
眠れなくても、横になっていれば、筋肉や関節を休ませることができます。
そして、ゴロゴロしながら「あくび」をしてみてください。
自律神経は、演技だったとしても、気分を変えるように促せば反応するので、眠い演技(あくびなど)をすることで、リラックスモードに切り替わりやすくなります。
仕事が不規則で、日勤も夜勤もある場合は、眠るときは部屋を暗くして、起きたときは明るくするだけでも良いです。
光刺激は、自律神経を整える大きな要素の一つなので、暗い部屋でスマホやテレビなど、明るい画面を見るのは禁止です。
呼吸も使えます。
息を吸うのは交感神経支配で、吐くことは副交感神経支配なので、リラックスモードに切り替える時は、息を吐くことを意識します。
息を長く吐こうとすると、腹筋を使うことになります。
いわゆる「腹式呼吸」です。
眠る前など、リラックスモードにしたい時は、口をすぼめてゆっくりと、長く息を吐くことを何度か行ってみてください。
逆に、仕事モードになりたいときは、息を吸うことを意識します。
この時は、胸や肩を上げるような意識で行う「胸式呼吸」を使ってみましょう。
胸いっぱいに息を強く吸い込んでみましょう。
吐く時は、力を抜くだけで勝手に息が出ていきます。
仕事モードにしたいときは、これを1,2回行ってみてください。
以上の項目を行うだけでも、自律神経が整いやすくなりますので、ぜひ!試してみてください。
と、いうことで、
生活整体では自律神経の乱れが気になる方のご相談も受け付けています。
気になる方は、いつでもご連絡ください。
それではまた!
2019.2.28 自律神経について
こんにちは、生活整体の加藤です。
今回は自律神経についてお伝えします。
「最近疲れが取れにくくて‥」そんな方は、自律神経が乱れてしまっているかもしれません。
自律神経は、英語で書くと、Autonomic nervous system です。
自動的に神経を調節するシステム、ということですね。
「自動的」というのは、自分の意思と関係なく、身体内外の状況に応じて、勝手に調節している、ということです。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、それらは常に拮抗していて、どちらかが強く働くと、どちらかは働きが弱くなります。
簡単に言うと、交感神経が仕事モード、副交感神経がお休みモードで、それぞれのモードのスイッチが場面に合わせて自動的に切り替わる、ということです。
例えば、朝起きて、陽の光を浴びると、交感神経のスイッチが入り、仕事モードがONになります。一定時間活動して、夜、暗くなってくると、お休みモードがONになり、また眠る、という感じです。
自律神経は、呼吸、血液やリンパの循環、消化、体温調節など、生命の維持に必要なあらゆる働きを調節しています。
そのため、自律神経系が乱れる(機能が悪くなる)と、体調の悪化に直結します。
自律神経失調という状態です。
そうなってしまうと、夜眠れない、疲れやすい、ストレスが溜まってイライラする、といった状態が続き、さらに自律神経が乱れる、という悪循環に陥ってしまいます。
健康の維持には、自律神経が大きく関わっているんですね。
乱れてしまった自律神経の機能を回復させるためには、規則正しい生活をして、ストレスを溜め込まないことはもちろんですが、実は、整体もお役に立てるんです。
姿勢の悪化や、体のゆがみは、関節や筋肉に負担をかける原因になります。
姿勢のタイプによっては、常に緊張して、リラックスできなかったり、逆に、常にだるくてやる気が出にくかったりするので、姿勢の矯正は、自律神経の機能回復の手助けになります。
また、身体をほぐすことで、血行の改善にもつながります。血行の改善は、神経の機能を改善させることに役立ちます。
さらに、緊張が抜けない方は力が抜けるように、だるくてシャキッとできない方はシャキッとできるように促すこともできます。
生活整体では、すべての施術に姿勢矯正を取り入れています。
矯正と言っても、筋肉をほぐしながら行うので、気持ち良いですよ。
自律神経の乱れが気になる方は、ぜひ一度当院にご相談ください!
と、いうことで、
次回も自律神経について、引き続き書いていきます。
それではまた!
2019.2.18「整体」ってなに?
こんにちは、生活整体の加藤です。
当院の名前は「生活整体」ですが、「整体ってなんですか?」と聞かれることもあるので、今回は、そもそも整体とは何か、について、簡単にですが、お伝えしようと思います。
実は、整体という言葉を誰が考え、が使われ始めたのがいつ頃なのか、詳しくはわかっていません。
一説によると、大正時代以降にアメリカから入って来た手技療法(オステオパシーやカイロプラクティック)を、整体と訳したことから始まったようです。
整体という言葉が一般的に広まったのは、もう亡くなられていますが、野口晴哉さんという、いわゆるカリスマ性を持った療術家が作った「野口整体」の影響が強いのではないかと言われています。
その野口整体も含め、日本の伝統的な手技療法は、それら海外の技術や理論の影響を少なからず受けながら発展してきており、「整体」という言葉は、それらを全部ひっくるめて使える便利な言葉として普及している気がします。
そういうわけで、整体には、統一された理論や技術はありません。
資格も民間資格ですが、柔道整復師や理学療法師、マッサージ師などが、お店に「~整体」という名をつけて開業しているケースも多いです。
私自身、カイロプラクティックの勉強から初めて、柔道整復師の資格を取りましたが、前述の野口整体の本を以前から読んでおり、整体という言葉のひびきが好きで、開業するときは「~整体」にしよう!と決めていたので、つけさせていただきました。
ただ、行く所を選ぶ時は大変ですよね‥
いまは、本当にたくさんのお店がありますし‥
身体を整えたいけどどこに行けばいいのかわからない、という時は、とりあえず、直接話を聞いてみるのが一番だと思います。
電話でも良いですし、実際に行って話を聞いてみるのも、雰囲気がわかるので良いと思います。
当院も、お電話でのお問い合わせや、相談だけのご来院も受け付けています☆
興味のある方はぜひ一度お問い合わせください!
それではまた。
2019.2.14 からだのことなら「生活整体」へ!
はじめまして、生活整体の加藤です。
このブログでは、日常生活で役立つ、ここだけの情報をたくさんご紹介していきますので、ぜひ御覧ください!
生活整体はH30.3.28市ヶ谷にオープンしました。
おかげさまで、開院からもうすぐ1年になります。市ヶ谷にお住まいの方、お勤めの方はもちろん、新宿、四谷、飯田橋、九段下、麹町などから、さらに遠方の方々にもご利用いただいています。
場所は、市ヶ谷駅から徒歩1分、釣り堀の目の前、マクドナルドが一階にあるビルの7階です。
JR市ヶ谷駅から出て、市ヶ谷橋を歩くと、ちょうど右手前方に窓の白い文字が見えるので探してみてください。(駅のホームからも見えますよ。)
当院の特徴は、筋肉や関節を、ほぐし、伸ばし、時には使わせながら、身体全体を整えていく施術法にあります。
骨盤や背骨の画像データと、豊富な臨床経験に基づいた独自の手技で、それぞれの状態に合わせてオーダーメイドの施術を行っていきます。
施術は、しっかりとお話を伺ってから行います。関節をポキポキ鳴らしたり、無理やり動かすようなことはしていませんので、はじめての方でも安心して受けられると思います。
また、日常生活での注意点や、症状に合った簡単な体操などもアドバイスしています。
日常生活でできる簡単な体操は、このブログや動画でもご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください!
「からだのことなら生活整体」
肩こり、頭痛、腰痛はもちろん、手足の症状、産前産後のケア、骨盤矯正、スポーツ障害、自律神経障害、姿勢矯正、ねこ背改善、各種リハビリなど、お身体で気になることがある方はぜひ一度ご来院ください。
それではまた!